一家に1台欲しいアイテム! エレコムの子ども用キーボード「キーパレット」を小学生の娘に使ってもらった結果(2/2 ページ)

» 2023年11月21日 12時00分 公開
[迎悟ITmedia]
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小学生の娘が使ってみた感想

 娘が小学校から貸与されているタブレットPCには、メーカー純正のカバーキーボードも付いている。本体が10.1型とコンパクトであることから、カバーキーボードも比較的コンパクトで、結果として子どもでもタイプしやすく仕上がっている。

 翻ってKEY PALETTOを見ると、このカバーキーボードとほぼ同じキーピッチとなっている。そのこともあってか、娘は比較的早く慣れることができたようだ。

キーボードを比べる KEY PALETTO(上)と、小学校から貸与されているカバーキーボード(下)を比べる。キーピッチがほぼ同じであることが分かる

 親としては、子どもに使わせるに上で不安なのが「キーボードの取り扱い」だ。先述の通り、KEY PALETTOは壊しづらくする工夫が凝らされている。安心して渡せるのは、普通のキーボードにはないポイントだ。

「最初からこれで練習したかった」と娘

 今回のレビューに当たって、娘には「自分用PCのキーボード」「学校から貸与されているタブレットPCのカバーキーボード」「KEY PALETTO」を使い比べてもらった。娘は既にタッチタイピングをスムーズにできる程度にはキーボードに慣れている。

 小学校高学年になって、既にキーボードの扱いに慣れている娘だが、KEY PALETTOは使いやすいと感じたそうだ。コメントを求めたところ、以下のような反応が返ってきた。

  • キーが離れてないから打ちやすい
  • 特に小指をがんばって伸ばさないでも端のキーに届く
  • 最初からこのキーボードを使いたかった

 偶然かもしれないが、いつもキー入力の練習に使っているタイピングアプリに各キーボードで挑戦させたところ、KEY PALETTOを使ったら今までで一番高いスコアを記録した。娘とKEY PALETTOの相性はバッチリのようだ。

 最終的に娘には「自分用のパソコンを用意してもらったとき、最初からこのキーボードがよかった」と言われてしまったくらいに、子どもにとってKEY PALETTOは使いやすいキーボードのようだ。「最初からこのキーボードを使いたかった」という感想が、そのことを如実に表している。

タイプ 娘にKEY PALETTOを使ってもらったところ。思った以上にフィットしたようだ

祖母が見いだした“意外な利点”

 先述の通り、KEY PALETTOにはふりがなシールが付属している。娘には「読み方の分からないキーには貼っていいよ」と言ったのだが、「分からないキーはない」ということで1枚も貼らずに使うことになった。すると、そのやりとりを聞いていた筆者の母(娘から見ると祖母)が「その(ふりがな)シール、いいね」と話に入ってきた。

 母の属性を少し話すと、ケータイ(フィーチャーフォン)の時代から絵文字を駆使している。スマホでも「スタンプ」を普通に使って、文字入力はフリックで行っている。スマホを使って映画の電子チケットを購入するのも“お手のもの”だ。

 一見するとデジタルとの親和性が高いように見える母だが、PCの操作だけはあまり自身がないという。今までPCを使う機会がほとんどなかったからだ。かつて、母に専用のPCを用意したこともあったが、苦手意識もあってあまり使われることがなかった。

 しかし、学校においてGIGAスクール構想が進む社会だけあって、これまではPCとは無縁だった職種/職場でも、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環としてPCの導入が進んでいる。母の職場も例外ではなく、今年(2023年)からPCが導入された。日常業務で、キーボードで文字入力をする機会も増えている。仕事で「使いなさい」となったら、「苦手なので」と言ってもいられないのだ。

 母としては、一部キーの“読み方”が分からないことが大きな障壁となっているという。その点、KEY PALETTOなら、ふりがなシールを貼ればキーの読み方が分かるので「これはいい!」となったのだ。

シール 母はキーボードの一部の機能キーや記号の読みが分からなくて困っていたという。ふりがなシールを見て、これはナイスアイディアと考えたそうだ

 母の職場では、母のようにPCに不慣れな職員も少なからずいる。もちろん、職場では読み方のメモや作業マニュアルなども用意されている。母も少しずつ覚えているとのことだが、キーボードに“直接”貼れるシールは、キーを探す上でも便利なのだという。

 これは、キーボードに“慣れすぎた”筆者では考えられなかった発想だ。

KEY PALETTOは「一家に1台」あるといいキーボード

 さまざまな分野の製品/サービスにおいて、「子ども向け」をうたうものは少なからずある。しかし、実際に使ってみてもらうと、あまりいい反応が得られないこともある。このような場合、「子ども向け」と言いながらも、実際は保護者の視点を過剰に取り入れすぎて、実際に使う子どもの視点や考えが軽視されていることが原因だ。

 その点、KEY PALETTOは子どもの視点や考えをしっかりと配慮した上で作られたことがよく分かる。娘の「最初からこのキーボードがよかった」という感想が、端的に示している。

 かといって、このキーボードは保護者(親)の目線を軽視している訳でもない。壊れづらい設計は、子どもに「安全なもの」を使わせたいという親の考えをしっかりと受け止めた結果といえるだろう。

 学校では教えてくれない(教えきれない)、PCの利用ルールや便利な使い方を子どもに教えるに当たって、子ども目線での「使いやすさ」と、保護者目線の「安心さ」の両立は課題の1つだ。子どもの興味/関心を引き出せる環境をうまく作れたら“ベスト”といえる。

 子どもからは「なんとなく難しそう」という印象を持たれてしまいがちなキーボードでの文字入力だが、「初めてキーボード」として完成度が高いKEY PALETTOは、その障壁を取り除く役割を果たしてくれる。PCに対して苦手意識を持っている大人にも響く魅力もある。

 子どものいる家庭であれば、KEY PALETTOは「一家に1台」あってもいいだろう。

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