プロナビ

VESAが「DisplayPort 2.1a」を発表 2mのパッシブケーブルで最大54Gbpsの映像伝送に対応

» 2024年01月11日 19時15分 公開
[井上翔ITmedia]

 VESA(Video Electronics Standards Association)は1月8日(米国太平洋時間)、最新の映像伝送規格「DisplayPort 2.1a」を発表した。本バージョンでは、高解像度映像を伝送するための「UHBR(Ultra High Bit Rate:超高ビットレート)ケーブル」の規格が更新され、長さ2mのパッシブケーブルで「8K4K(7680×4320ピクセル)/120Hz」「8K2K(7680×2160ピクセル/240Hz」の映像を送れるようになる。

DisplayPortロゴ DisplayPort 2.1aがリリースされた

DisplayPort 2.1aの概要

 その名の通り、DisplayPort 2.1aは2022年10月に公表された「DisplayPort 2.1」のマイナーバージョンアップとなっており、UHBR(Ultra-High Bit Rate)伝送に対応するケーブルの仕様にアップデートが行われる。

 DisplayPort 2.1におけるUHBR伝送には、1レーン当たり10Gbpsで伝送できる「UHBR10」と1レーン当たり13.5Gbpsで伝送できる「UHBR13.5」、1レーン当たり20Gbpsで伝送できる「UHBR20」の3種類が存在する。UHBR伝送に使えるケーブルは、UHBR10信号を最大4レーン(=最大40Gbps)で伝送できる「DP40ケーブル」と、UHBR20信号を最大4レーン(=最大80Gbps)で伝送できる「DP80ケーブル」の2種類がある。

 今回策定されたDisplayPort 2.1aでは、DP40ケーブルを廃止した上で、新たに「DP54ケーブル」を定義する。DP54ケーブルは、UBHR13.5信号を最大4レーン(最大13.5×4=54Gbps)で伝送可能なスペックを備える。これにより、長さ2mのDP54パッシブケーブルで「8K4K/120Hz」「8K2K/240Hz」の映像を送れるようになる。これまでケーブル長不足に悩まされがちだった状況(特に超ワイド湾曲ディスプレイの利用時)において、ケーブル選びで悩まされることが少なくなりそうだ。

 なお、VESAによると、認証を取得した全てのDP40ケーブルは、DP54ケーブルと同じように使える(=UBHR13.5信号を4レーン伝送できる)ことを確認できているという。また、UHBR20伝送には引き続きDP80ケーブルが必要とある。

ケーブル類 DisplayPort 2.1aでは、DisplayPort 2.1で規定された「DP40ケーブル」が「DP54ケーブル」にリプレースされる。既存のDP40ケーブルはDP54ケーブルとしても利用可能だ

車載用用途向けのエラー訂正機能も

 DisplayPort 2.1aでは、新しい「Automotive Extension Servicesプロトコル」も追加される。その名の通り、これは車載デバイスでの利用を想定したもので、デバイス内部接続向けの「Embedded DisplayPort(eDP) 1.5a」にも規定される。

 車内で映像を伝送すると、振動によってケーブルやコネクターの状況が変化し、映像(フレーム)の脱落や繰り返しが発生することがある。そこで新プロトコルでは映像伝送時に全てのフレームに対してCRC(巡回冗長検査)多項式数学的署名を添付し、フレームの前後関係を明確にすることで、映像の脱落や繰り返しを防ぐという。

 またこのプロトコルでは、映像の送出元から表示デバイスに制御データやコマンドを伝送するためのオプションとして「DisplayPort Auxチャンネル」も盛り込まれている。このチャンネルで伝送される信号は暗号化されるので、クラッカーが表示内容を改ざんすることを防げるという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月09日 更新
  1. 超小型レトロオーディオ体験をFIIO「Snowsky ECHO NANO」で スマホリスニングのモヤモヤを解消するかも? (2026年09月08日)
  2. 「RTX Spark」搭載のWindows PCは10月に登場 LAN内のPCを束ねてローカルAI処理を分散・高速化する「NVIDIA PAIR」β版も公開 (2026年09月07日)
  3. 10月に登場する「RTX Spark」搭載PCで見た“不可解な”設定値 次期Windowsで変わるGPUメモリの仕組み (2026年09月07日)
  4. 両手が塞がっていても瞬間解錠できるスマートキー「SwitchBot スマートロック Ultra 顔認証パッド」がセールで20%オフの2万7980円に (2026年09月08日)
  5. 再来する“グラボ複数挿し”需要! 220mm径の巨大ファン搭載ケースやFractal新モデルがアキバで話題に (2026年09月07日)
  6. 省スペースで静音性に優れた3Dプリンタ「Bambu Lab A1 mini」がセールで25%オフの2万9900円に (2026年09月08日)
  7. 実売1万円台&縦置き対応! ONPUの14型モバイルディスプレイは初心者の強い味方だった (2026年09月08日)
  8. バッテリーを外せば約639g! 最新CPU「Intel Arc G3 Extreme」搭載の8型ゲーミングPC「OneXFly APEX Air」に触ってきた (2026年09月07日)
  9. HUION、アス比3:2の90Hz駆動ディスプレイを搭載したペン入力対応12.2型Androidタブレット (2026年09月08日)
  10. ラトックシステム、デュアル4Kディスプレイにも対応したHDMI切替器 (2026年09月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー