「Magic Keyboard」とそっくりで激安1万9800円!? iPadで使える保護ケースと一体のキーボード「GeeMagicKey」を試してみた(1/3 ページ)

» 2024年01月12日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 iPad Proで使えるキーボードが欲しいとなった時に、その筆頭に挙げられるのがApple純正のMagic Keyboardだ。iPadを宙に浮かせて使えるフローティングスタイルは、そのデザイン性の高さはもちろん機能的にも優れており、iPadユーザーの人気も高い。

 もっともこのMagic Keyboard、実売価格が5万3800円(12.9インチ用/税込み、以下同様)と非常に高価なのがネックだ。安価なiPadが1台買えてしまうほどの額でもあり、万一買って使いこなせなかった時のことも考慮すると、購入をためらってしまう人も少なくないのではないだろうか。

 今回紹介するGloture(グローチャー)の「GeeMagicKey」(ジーマジックキー)は、そんなMagic Keyboardとそっくりの見た目の保護ケースと一体型のキーボードだ。外観はMagic Keyboardとウリ二つながら、実売価格は1万9800円と、Magic Keyboardの半額以下のプライスが大きな特徴だ。メーカーから実機を借用したので、Magic Keyboardとの違いを中心に特徴を紹介する。

GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ Glotureの「GeeMagicKey」に、12.9インチiPad Pro(第5世代)を装着したところ

Magic Keyboardと瓜二つ。接続はBluetooth

 本製品は、iPadに磁力で吸着するパネル部と、アイソレーションタイプのキーボード部が、ヒンジでつながった構造になっている。ふだんはiPadをサンドイッチした状態で持ち歩き、使う時には本体を開いて背面パネルを「く」の字に折り曲げることで、ノートPCに似たフローティング状態でキー入力が可能になる。こういった構造と使い方は、純正のMagic Keyboardと全く同じだ。

GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ カバーを閉じた状態。カメラ穴の位置から、iPadを取り付ける向きがよく分かる
GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ カバーを開いて展開した状態。純正のMagic Keyboardと構造は共通だ
GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ 今回は、12.9インチiPad Pro(右)と組み合わせて試用している
GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ iPadを装着した状態。見た目はMagic Keyboardにしか見えない
GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ 背面。Magic Keyboardと同じフローティングスタイルだ
GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ 最大限後ろに倒した状態。可動域はそれほど広くない
GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ なるべく垂直寄りに立てた状態

 畳んだ状態はもちろん、展開した状態でもMagic Keyboardと外観はそっくり、なおかつ保護カバーとして使える点も同一だが、実際に使っていると、Magic Keyboardとはいくつかの違いがあることが分かる。

 1つはiPadとの接続方式がSmart Connector経由ではなく、一般的なBluetoothであることだ。そのため利用にあたってはペアリングが必要になり、本体内のバッテリーによる駆動となるので、iPad本体とは別に充電が必要となる。

 バッテリーの駆動時間はキーボードバックライトなしで最長80時間ということで、それほど長持ちではなく、定期的な充電が必要になる。もしその時にiPadも充電が必要だったとすると、両方にケーブルをつないで充電しなくてはならず、見た目はスマートではない。

 またMagic Keyboardは、ヒンジのシリンダー部にUSB Type-Cポートがあり、そこからiPadに対してパススルー充電が行えたのに対して、本製品にはそうしたギミックはない。

GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ 充電は本体右側面にあるUSB Type-Cポートから行う。ちなみに、バッテリー容量は500mAhだ
GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ iPadとは電源が独立しているため、両者ともにバッテリーが減っている場合は、それぞれにケーブルをつないで充電する必要がある
GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ Magic Keyboardであれば、このシリンダー部側面にUSB Type-Cポートがあったが本製品にはない

 Magic Keyboardとの最大の違いは重量だ。本製品は公称で約1060g、実測で1132gもあり、今回組み合わせている第5世代12.9インチiPad Proと足すと実測1815gと、据え置き型のノートPC並に重い。

 Magic Keyboardも重さは相当なものだったが(初代モデルで実測696g)、本製品はさらに+400gほど重い計算になる。14インチMacBook Proは約1.61kg(M3 Proモデルの場合)とされているので、本製品の方が重い。ここがなかなか難しいところだ。

GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ 重量は実測で1132gあった。純正のMagic Keyboardよりも約400g重い計算になる
GeeMagicKey Gloture iPad用キーボード Mafic Keyboard 12.9インチ 11インチ 10.9インチ 12.9インチiPad Proと組み合わせた状態では、実測で1.8kgを超えている。据え置きタイプのノートPC並だ

 続いて、キーボードの詳細を見ていこう。

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