ここからは、ベンチマークテストの結果を見よう。比較対象としては、2021年発売の旧世代ゲーミングノートPCに加え、CPUにCore i7-14700KF、GPUにNVIDIA GeForce RTX 4060(グラフィックスメモリは8GB)を搭載した「Alienware Aurora R16」のスコアも掲載している。
比較対象のAlienware Aurora R16と比べると、CPUのPBP(本機は65W、R16は125W)の差もあってCPUのパフォーマンスでは見劣るが、CINEBENCH 2024のGPUスコアや3DMarkのスコアを見ると、さすがにNVIDIA GeForce RTX 4060搭載機とは格が違うところを見せている。
Far Cry 6やサイバーパンク2077といった、描画負荷が高いタイトルでも4K(3840×2160ピクセル)解像度で良いスコアをマークしており、ワンランク上のゲーミング体験ができる実力を持っていることが分かる。
また、UL Procyon Benchmark SuitesのAI処理性能やビデオ編集のテストでも、NVIDIA GeForce RTX 4060搭載機に対して、明確なアドバンテージを示している。
静音性も良好だ。アイドル時でもそれなりの音はするものの、高負荷時でもほとんど変わらない動作音で、机の上に設置しても耳触りな印象はなかった。
今回の評価機と同等構成のベースモデル価格は、同社直販サイトで28万9800円だ。ベンチマークテストで実証した高性能と高度な静音性を両立している内容や、3年保証が標準で付帯していることを考えれば納得できるプライスだろう。高性能なゲーミングPC、AI用途でも活用したいという人は要チェックの存在だ。
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