マウスコンピューターから登場した「NEXTGEAR」シリーズは、同社の直販サイト限定で販売される新しいゲーミングブランドだ。NEXTGEARは、かつては「G-Tune」ブランドのモデル名として使われていたこともあって、同社を昔から知る人には懐かしい名前だろう。
同社はこのNEXTGEARシリーズを「カジュアルクラスゲーミング」と位置づけており、コストパフォーマンスを重視した構成が特徴だ。SNS(X、旧Twitter)で2度にわたってアンケートを実施し、ユーザーの声を反映させた新デザインのボディーにも注目だ。
現行のラインアップは「NEXTGEAR JG」シリーズでの展開となる。いずれもCPUにはAMD Ryzenを採用しているが、今回はその中からRyzen 7 5700XとNVIDIA GeForce RTX 4060(グラフィックスメモリは8GB)を搭載して15万円を切る「NEXTGEAR JG-A7G60」を評価機として入手した。内容をチェックしていこう。
NEXTGEARシリーズの開発にあたっては、ボディーやロゴのデザインに関し、X(旧Twitter)のマウスコンピューターのアカウントでユーザーアンケートを実施した。およそ9000名が参加したアンケート結果を反映して、「ロゴデザイン」と「シャシー」が決定された経緯がある。
そのケース前面のデザインは、シンプルながら個性的だ。メッシュパネルにX字状のカバーを模したカバーを組み合わせ、カバーの中央にブランドカラーであるマゼンタのロゴエンブレムを配置し、フロント端子は天面の手前側に並べている。
サイドパネルは中身が見える強化ガラス仕様を採用しており、中身が見える仕様だ。NEXTGEARのロゴを大胆に白地であしらっており、見た目のインパクトが大きい。また、BTOではケースファンを赤色/青色/マゼンタLED付きに選択でき、より派手な見た目にすることもできる。
ちなみに、評価機は標準構成のLEDなしモデルで追加費用はいずれも4400円(税込み、以下同様)だ。
続いて、ボディーの機能性をチェックしよう。ストレージの拡張性は必要最小限で、マザーボードの裏に2.5インチベイが2基あるのみとなっている。割り切った内容だが、最新のPC事情を鑑みるとこれで十分だろう。
というのも、ストレージの主流はマザーボード上のM.2ソケットに装着するM.2 SSDで、本製品ならBTOで容量も選べる。データ保存用ストレージならUSBによる外付けでも実用的な速度がある現状、内部ストレージの拡張性は重要性が薄れている。「カジュアルクラスゲーミング」という位置づけからも必要十分といえる。
一方、エアフローはカジュアルクラスを超えた内容だ。吸気は前面のメッシュパネルと底面で行い、前面には120mmの吸気ファンを装備する。排気は背面と天面から行い、背面には120mmファン、天面には水冷クーラーの240mmのラジエーターを装備している。
天面と底面はハニカム状に大きく通気口を開けるとともに、底面は背の高いインシュレーターでかさ上げすることにより、吸気スペースを確保。天面と底面には、ゴミやホコリの侵入を防ぐためのメッシュシート(マグネットで着脱可能)を装着している。
次に、内部システムをチェックしていこう。
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