最後に、ベンチマークテストの結果を見ていこう。参考として、2021年発売のゲーミングノートPCのスコアも掲載している。
CPUのパワーがストレートに反映される、CINEBENCH R23(最低実行時間10分)のCPUスコアは1万3947ptsだった。1世代前のCPUとはいえ、現行のミドルクラスと同等以上のレベルにはあり、十分なパワーを示している。
ゲーミング向けの描画性能を計測する3DMarkのスコアも優秀だ。NVIDIA GeForce RTX 4060(グラフィックスメモリは8GB)のアベレージ以上のスコアがしっかり出ており、最新GPUの性能をしっかりと快適なゲーミング体験につなげている。
実際のゲームベースのベンチマークテスト結果でも、FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークでは2560×1600ピクセルの最高品質で最高評価、STREET FIGHTER 6 ベンチマークツールでもHIGHEST設定(1920×1080ピクセル)で100点満点評価だった。サイバーパンク2077では、1920×1080ピクセル/レイトレーシング・ウルトラ設定(DLSSフレーム生成有効)で平均フレームレートが90fps以上という内容で、最新タイトルでも高度なゲーミング体験ができる結果が出ている。
静音性も優秀な部類だ。メッシュ仕様であることもあってアイドル時から動作していることが分かる程度の音はするが、高負荷時でもファンの音はそれほど大きくならず、放熱設計に余裕を感じる。
NEXTGEAR JG-A7G60の標準構成での直販価格は、14万9800円となっている。標準構成でもゲーミングPCとして不足ない内容であり、コストパフォーマンスは非常に優秀といえる。予算に余裕があればメモリを32GB(16GB×2)にしたり、ストレージを2TBにしたりしておけば、より長く快適に使えるだろう。
CPUにRyzen 7 7800X3Dを採用した上位モデルだけでなく、GPUをGeForce 1660 SUPERにして10万円を切るエントリーモデルも用意されており、シリーズの選択肢は豊富だ。
本製品は、BTOの選択肢の割り切りや、1世代前ながら実力のあるパーツを使ってうまくコストダウンをしており、快適なゲーミング体験と手にしやすいプライスを両立させている。放熱設計も優れており、高負荷運用も不安のない仕上がりで、標準で3年保証が付帯するのも魅力だ。汎用(はんよう)PCからゲーミングPCにステップアップしたい人、予算を抑えてゲーミングPCを導入したい人には非常に魅力的な製品だろう。
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