いったん接続されれば、8BitDo Controllerを使ってAM02に対してマウスと同じ操作を行えるようになる。これは、AYANEO独自のユーティリティーソフト「AYA Space」のおかげだ。起動時にバックグラウンドで立ち上げておき、常駐させればゲームだけでなくWindows上でマウス操作が可能になる。
具体的には、左のジョイスティックでマウスカーソルの移動を、Aボタンで左クリック、Xボタンで右クリック、右のジョイスティックでスクロールといった具合だ。
今回、AM02と8BitDo Controllerを使ってプレイしたのは、Steamプラットフォームの「Stray」(ストレイ)だ。プレーヤーは仲間とはぐれた猫を操作して、ロボットたちが生活するサイバーパンクな街で住人たちと会話しながら、境界の外側の敵を無力化する方法を探っていく。リアルな猫の動きが評判になったゲームで、PlayStation 5版も発売中だ。
AM02上のStrayは、8BitDo Controllerの動きにしっかり追随し、移動や視点移動、ロボットたちとの会話や謎言語で書かれた掲出物の「翻訳」、甘えたり爪とぎをしたり寝たりするというような、猫らしい動きを出すといった操作も問題なく行えた。
少し高いところから降りる、“転ぶ専用”ロボットの足に体当りして転ばせるなど、軽い衝撃を猫が感じそうな場面では、8BitDo Controllerが振動するハプティクスフィードバックがあり、ゲームの世界に没入しやすいと感じた。
難があるところをあえて書き出すと、コントローラーが軽すぎることと握りづらいことが挙げられる。8BitDo Controllerは非常に軽量で、実測値で111gしかない。また、スリムボディ−でグリップもないため、手に汗握るようなゲームでは、心もとないと感じてしまう人がいるかもしれない。
ただ、軽量コンパクトなので、どこへでも携帯できる気軽さがある。バッグの中にポンと入れておいて、仕事の息抜きにゲームを楽しむ、といったこともできそうだ。
80年代レトロファミコン風のミニPC「AYANEO Retro Mini PC AM02」の実力をチェックする
NES風レトロルックな「AYANEO Retro Mini PC AM02」を分解──メモリとSSDを換装してみた
「これはNES?」「いえ、ゲーミングPCです」 片手で持てるミニデスクトップPC「AYANEO Retro Mini PC AM02」を開封した
片手で持てるデスクトップPC「AYANEO Retro Mini PC AM01」で仕事ははかどる? 試して分かったこと
“40年前の名機”をオマージュした「AYANEO Retro Mini PC AM01」をセットアップしたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.