水冷キットで話題となっていたのは、ARCTICの「Liquid Freezer III」シリーズだ。360mmラジエーター採用の「360 BLACK」は1万9000円前後、280mmの「280 BLACK」は1万8000円前後、240mmの「240 BLACK」は1万6000円前後となる。
Liquid Freezer IIIは、2020年12月に登場した「Liquid Freezer II」の後継シリーズで、CPUブロックが備えるファンによってVRMも冷却できる特徴を引き継いでいる。その上で、CPUブロックのファンを60mm径まで大型化し、ラジエーターも冷却面を23%拡大するなどの強化を図った。
また、付属する熱伝導グリスも「MX-6」に変更している。
販売開始から間もなくして、「360 BLACK」が売り切れとなるショップが複数あった。オリオスペックは「ハイエンドCPUを冷やそうと思ったら、スペースの問題さえなければ360mmが最有力になりますからね。Liquid Freezerシリーズを求める方は冷却性能を重視する傾向にあるので、より顕著かもしれません」という。
ただ、Intel LGA1700ソケットに取り付ける際は、マザーボード側のソケット金具を取り外す必要があり、マザーボードの保証が受けられなくなる点は注意したい。TSUKUMO eX.は「そのあたりのことが分かっている人向けの製品となりますね」と話していた。
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