米Microsoftは4月16日(現地時間)、Windows 11のフォトアプリに画像生成AI「Microsoft Designer」を統合すると発表した。現在、Windows InsiderのCanaryおよびDevチャネルで展開を始めている。ただし、利用できるのは米国/英国/オーストラリア/アイルランド/インド/ニュージーランドのユーザーのみとなる。
統合と言っても、フォトアプリ上でDesignerを使えるわけではなく、フォトアプリで表示中の画像をMicrosoft Dedignerへ送信し、加工自体はWebブラウザで行う。
これによってテンプレートを適用したり、画像を追加したりといったことが簡単に行える。例えば、被写体の背景を削除し、生成AIにより新しい背景を生成するといったことも可能だ。
英Stable AIは4月17日(現地時間)、画像生成AI「Stable Diffusion 3」のAPIを一般公開した。これにより、「Stable Diffusion 3」と「Stable Diffusion 3 Turbo」が「Stability AI Developer Platform API」で利用できるようになった。
Stable Diffusion 3は、タイポグラフィやプロンプトにおいて、競合の「DALL-E」や「Midjourney v6」と同等か上回る性能を持つとの研究論文も発表されている。画像表現と言語表現に別々の重みセットを使用しており、旧バージョンと比較した場合、テキストの理解やスペリング能力が向上しているという。
これらのモデルは現在、API経由で利用できるが、同社はFireworks AIと提携してStable Diffusion 3およびStable Diffusion 3 Turboを提供することで、99.9%のサービス可用性を保証するエンタープライズグレードのAPIソリューションとして提供できるとしている。
さらにStable AIメンバーシップのユーザー向けに、セルフホスティングできるようにすることを目指しているとのことだ。
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