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ワコムの有機ELペンタブで快適手書きメモライフ! 絵描きではないビジネスパーソンが「Wacom Movink 13」を試したら「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/3 ページ)

» 2024年05月14日 12時00分 公開
[石黒直樹ITmedia]

ディスプレイの品質が高く、とにかく快適!

 従来の液晶ペンタブレットで気になっていたのが画面のギラつきです。Movink 13は気になるギラつきはなく、目の負担が少ないと感じました。ディスプレイの表面にはアンチグレアとアンチフィンガープリント(防指紋)処理が施されており、光の反射も気になりません。

 表面のガラスと表示面の隙間もほぼ感じられず、視差が小さくなっています。ホバリング機能によってペン先をガラスに近づけるだけでカーソルが表示されるので、直感的な位置合わせができます。これもまた、書き心地の向上に一役買っています。

 こうした使いやすさは、アイデアをメモする時には大切なことです。小さな違和感があると集中力が途切れてしまい、疲労の原因にもなります。電子ペーパー端末を除いて、Movink 13は今まで私が体験した中で一番使い心地の良いメモ書きデバイスだと感じました。

 肝心の書き心地も自分好みです。私はGalaxyシリーズで採用されている先が柔らかめのペンタッチが好みですが、まさにその感覚です。付属の「Wacom Pro Pen 3」だけでなく、対応している他のペンが使えるのもいいです。パイロットコーポレーションとコラボして作られた「Dr. Grip Digital for Wacom」のようなペンは非常に面白いですね。スタイラスペンは電池不要のタイプなので、バッテリー管理が不要な点もグッドです。

 ディスプレイの発熱も少ないと感じます。使用中はほんのりと暖かくなる程度で、手元に置いていても特に気になりませんでした。

photo 昔はよくDr. Gripを使っていました。懐かしい感触です

タッチ機能のオン/オフが秀逸

 私が「これは使える!」と判断した最大のポイントは、タッチ機能の設定が柔軟であるところです。

 ディスプレイはペンでも手でも操作ができます。しかし、いくらペン入力時の誤認識を防止するパームリジェクション機能があっても、意図しない動きになってしまうこともあります。そのため、なるべくディスプレイに手が触れないように気を配りながら使うことも少なくありません。

 しかし、Movink 13には手のタッチ操作のみをオン/オフする機能が搭載されています。「手の操作は絶対に反応しない」という安心感があるだけで、こんなにもペン入力が快適になるのかと驚きました。本体の左右に配置された物理ボタンやタッチセンサーにオン/オフ機能を割り当てられるので、手軽にモードを切り替えられます。

 Windowsの場合、実は同じようにOS側で「手のみ反応をオフにする」という設定は可能です。しかし、デバイスマネージャーを開く必要があるので手間がかかってしまいます。Movink 13は物理ボタン1つで切り替えられるのが非常に便利でした。

photo 物理ボタンに割り当てなくても、メニューから変更はできます

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