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生成AIで企業ブランディングの「保護」と「活用」を両立 企業向けAdobe Expressに新機能

» 2024年05月22日 01時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 アドビは5月22日、メディア作成ツール「Adobe Express」の法人向けバージョン(Adobe Express for Group/Enterprise)において、生成AIを活用した新機能を実装した。通常のライセンス(※1)の範囲内で利用できる。

(※1)法人向けグループ版は1ライセンス当たり月額1780円または年額2万1370円(いずれも税込み)。なお、従業員1000人以上の法人には「エンタープライズ版」もある(要見積もり)

新機能の概要 Adobe Express for Group/Enterpriseに新機能が実装される
ゴービンド・バラクリシュナン氏 新機能について説明した、米Adobeのゴビンド・バラクリシュナン氏(Adobe Express/デジタルメディアサービス担当シニアバイスプレジデント)

新機能の概要

 今回の新機能は、アドビの最新生成AIモデル「Adobe Firefly Image Model 3」(参考リンク)を活用している。企業が蓄積してきたブランド/アセットを保護しつつ、さまざまな形でマーケティングや広告などに利用できるという。従来と同様に、生成AI由来の要素を含むコンテンツも商用利用が可能だ。なお、既に実装済みの生成AI機能も、原則として同モデルベースにアップデートされる。

 主な新機能は以下の通りだ(★印が付いている機能は6月中旬までに順次実装予定)。

  • 作成可能なコンテンツの種類を追加
    • プレゼンテーション、印刷物やWebサイトの作成も可能に
  • 生成AIの機能を拡充
    • Firefly Image Model 3の適用
    • コンテンツの一括作成/生成が可能に
    • Adobe GenStudio」との連携による世代管理も可能★
  • ブランド管理機能の機能強化
    • テンプレートロック機能を実装
      • テンプレートに対して変更制限を加えることが可能に
    • スタイルコントロールを実装
      • スタイルやアセットなどに対して変更制限を加えることが可能に
    • プロジェクト機能を実装
      • コンテンツの作成を共同で行いやすくなる
  • カスタムモデルへの対応★
    • 一定の範囲内でカスタマイズされた独自のFireflyモデルを作成可能に
プレゼンテーション 作成できるコンテンツの種類が追加される(画像はプレゼンテーションを作成する際のイメージ)
テンプレートロック テンプレートロックやスタイルコントロール機能を使うと、作成されるコンテンツに対する“統制”を取りやすくなる
プロジェクト プロジェクト機能を使うと、複数人での共同作業がやるやすくなる

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2024年07月27日 更新
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