アドビは3月17日、コンテンツ作成ツール「Adobe Express」のモバイルアプリ版において、生成AI「Adobe Firefly」を直接利用できるβ版を公開した。Android向けのβアプリはGoogle Playストアから誰でもダウンロードできるが、iPhone(iOS)向けのβアプリについては特設サイトから申し込んだ先着1万人限定となる(※1)。β版アプリでは、プレミアム(有料)機能も無料で利用可能だ。
(※1)Appleが「Test Flight(ベータ版を含む試作アプリやリリース前のアプリを試用するためのプログラム)」の利用者を最大1万人に制限しているため
Adobe Expressのモバイル版に、生成AIを統合したβ版が登場
β版アプリで利用できる新機能(生成AI関連を含む)は以下の通りだ。
- テキストから画像生成
- 生成塗りつぶし
- プロンプトの内容から画像内にいる人物やオブジェクトを挿入/削除/置き換え
- テキスト効果
- AIがテキストに装飾やスタイルを追加(プロンプトによる指示も可能)
- 動画編集
- 動画クリップや画像、音声などを組み合わせて動画を生成
- 日本語を含む100超の言語の字幕も収録可能
- ビデオタイムライン/レイヤータイミング/4K動画もサポート
- コンテンツ/テンプレートの追加
- Adobe FontsやAdobe Stockも利用可能
- クイックアクション
- 写真/動画の編集や背景削除、サイズ変更を簡単に行える
- 予約投稿
- TikTok、Instagram、FacebookなどのSNSに日時指定して投稿可能
- ブランドキット
- ブランドアセット(店舗や会社のロゴなど)をあらかじめアップロードしておくことで、フォント/カラー/ロゴの適用が簡単に
- コラボレーション
- 共同編集やレビュー/コメントをリアルタイムでやりとり可能
既に「Adobe Creative Cloud(Adobe CC)」に加入しているユーザーは、そのアカウントでログインするとファイル(クラウドストレージ)にアップロードしてある「Photoshop」「Illustrator」のアセットに直接アクセスして作業や編集を行える。
プロンプトを使った画像生成(左)やテキスト効果(右)をモバイルアプリでも利用できる
動画編集機能(左)や、SNSへの予約投稿機能(右)も追加される
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.