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アドビがWebブラウザで使える「Photoshop」を正式リリース 生成AI「Firefly」も実装:今後も機能追加を継続

» 2023年09月28日 12時00分 公開
[井上翔,ITmedia]

 アドビは9月28日、レタッチツール「Adobe Photoshop」のWeb版を正式リリースした。本リリースには同社のコンテンツ生成AI「Adobe Firefly」も統合しており、デスクトップ版の最新アプリと同様にFireflyに由来する機能を利用できるようになった。有料サブスクリプションサービス「Adobe Creative Cloud(Adobe CC)」のうち、Photoshopを含むプランの契約者は追加料金なしで利用できる他、7日間の無料トライアル版も提供される。

Web版Photoshop 正式版に移行したWeb版Photoshopのトップ画面

Web版Photoshopの概要

 Web版のPhotoshopは、Webブラウザから利用できる。インターネットにつながる環境があれば、アプリをインストールせずに利用可能だ。ファイルはAdobe CCのクラウドストレージに保存したものだけでなく、ローカルにあるものも扱える。

 このサービスを利用できるWebブラウザは以下の通りだ。なお、システムメモリは8GB以上、ストレージ容量の空きは6GB以上が必要となる。

  • Microsoft Edge(バージョン102以降の64bit版)
  • Google Chrome(バージョン102以降の64bit版)
  • Mozilla Firefox(バージョン111以降)

 Webブラウザから操作することを前提に、UI(ユーザーインタフェース)はデスクトップ版からアレンジされているが、大きく変えているわけではないので、デスクトップ版を使ったことがある人ならすぐに習熟できる。デスクトップ版と同様にチュートリアル機能も実装されているので、使い方を学びながら慣れていくことも可能だ。

 なお、チュートリアル機能の一部は「Adobe ID」でログインしなくても(≒Adobe CCの契約がなくても)アクセスできる。

実際の画面 Web版Photoshopの編集画面。Webブラウザで使うことを想定したUIとなっているが、デスクトップ版から大きく変えているわけではないので、すぐに慣れる(画像はWindows版「Microsoft Edge」で表示したもの、以下同)
チュートリアル チュートリアル機能は、Web版にも実装されている。一部は、Adobe IDでログインしなくてもアクセス可能だ

生成AI機能も利用可能

 正式版のリリースに当たり、Web版PhotoshopにもFireflyが統合された。デスクトップ版と同様に、画像の選択した範囲を生成AIが塗りつぶす「生成塗りつぶし(Generative Fill)」と、画像のキャンバスサイズ(解像度)を拡大する際に生成AIが空白を埋める「生成拡張(Generative Expand)」を利用可能だ。塗りつぶしや補完に関する指示が必要な場合は、日本語を含む100超の言語のプロンプト(言葉)で行える。

生成 生成拡張を使うには、画像のサイズを変更した後に「生成拡張」ボタンをクリックする
生成 クリックした後、しばらく待つと……
生成 左上方向に木々が補完された

 生成塗りつぶしや生成拡張で使われるデータは「Adobe Stock」由来のもので、撮影(制作)者の情報も記録されている。不正な改ざんへの対策として、これらの機能を使って作られたコンテンツには、元データの情報を含む権利情報も保存される。

生成 先ほど生成拡張した風景に、生成塗りつぶしで「川辺にたたずむ若い男性」を追加してみた。この追加データはAdobe Stockにあるコンテンツに由来する

機能実装は今後も続く

 Web版Photoshopは、デスクトップ版の“全ての”機能を搭載しているわけではない。使っているWindows PC/Macにデスクトップ版アプリをインストールしてある場合は、編集画面の「デスクトップアプリで開く」をクリックすることでデスクトップ版で編集を継続できる。

 アドビでは今後、Web版でもニーズの高い機能を順次実装する方針で、「パッチツール」「ペンツール」「スマートオブジェクト」や「多角形選択ツール」は近日中に追加される予定だという。

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