空冷ソリューションで知られるNoctuaが、COMPUTEX TAIPEI 2024で「液体」冷却製品のプロトタイプを公開していた。このクーラーにはポンプがなく、同社はポンプなしで効果的な冷却の提供をうたう。
本プロジェクトは「Thermosiphon development project」と名付けられ、まだ開発初期段階になる長期プロジェクトだという。パッと見は、240mmラジエーターの簡易水冷ユニットのようだが、冒頭で触れたようにポンプは見当たらない。
さまざまな冷却ソリューションを展開しているベルギーのCalyosとの共同開発によるもので、内部にはクーラント液ではなく特殊な冷媒液が充てんされており、重力の力を利用した二相サーモサイフォンクーラーを採用しているそうだ。
具体的には、CPUの熱はウォーターブロック部分で気化され、蒸発した流体はパイプを通ってラジエーターに移動し、そこで冷却されて液体に戻りCPUに循環するというもので、ポンプは不要だ。
今のところ、ラジエーターのサイズは360mmと240mmが想定されており、同社によれば、ハイエンドシステムでも十分に冷却できるという。騒音源であり故障しやすいポンプが不要で、パイプも10年以上の長寿命を検討しているようだ。
スウェーデン発祥のハードウェアメーカー「Fractal Design」の新製品お披露目会に潜入 Raspberry Pi用ケースも登場
縦・横置き自在の新ピラーレスPCケース「LIGHT BASE」が登場 be quiet!ブース
MINISFORUMが初の水冷ミニPC「AtomMan X7 Pt」やRTX 4070搭載スリムPCをCOMPUTEX 2024に出展
“貼らないステッカーチューン”を実現! ASUS ROGのフルカラー電子ペーパー天板ノートPC「Project Dali」の完成度が高くて物欲を刺激する
家庭用からデータセンター向けまで、NASなどストレージ製品を多数展示していたQNAPブースCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.