本製品のもう1つの目玉である、節電機能について見ていこう。本製品は複数の節電機能が用意されており、どれだけの電気代が節約できたかをアプリ上で見ることができる。この機能は現時点で他のモデルには搭載されておらず、本製品だけの特徴ということになる。
今回は、本稿執筆時点で実装済みの機能の1つである「オートエコ機能」を試してみた。これはエアコンのオン/オフを繰り返し、ユーザーの反応がなければオフの時間を徐々に増やし、ユーザーが自力で温度を下げるなどアクションがあればオンの時間を増やすといった最適化を繰り返し、トータルで節電につなげようという機能である。表現はあまりよくないが、ある種の“人体実験”を行っているようなものだ。
利用にあたっては、エアコンのオートメーション機能で「〇〇度を上回れば冷房をオンにする」といった設定を追加し、その時にオートエコ機能をオンにする必要がある。本製品を導入しただけで自動的に有効になるわけではないため要注意だ。ちなみに節電を優先するか、それとも快適さを優先するかは3段階から選べる。
今回、筆者がこれらの設定を行ったのは午後だったので、そのまま翌々日まで放置し、2日目にあたる24時間分の結果を確認したところ、40円の節約効果があったと表示された。詳細画面で運転履歴を見ると、2〜3時間に一度のペースで冷房のオンとオフが繰り返されており、それらの積み重ねが節約につながったようだ。特に操作をしていないのにエアコンが「ピッ」と音を発することが何度もあったのは、どうやらこれらしい。
この運転履歴には、それぞれの自動運転を評価する機能がある。エアコンをもっと長時間止めていても耐えられたのであれば「もっと頑張れた」を、耐えられずにエアコンを手動操作してしまった場合には「我慢できなかった」を選択すると、次回以降の自動運転にフィードバックされ、節電額が増えていく仕組みだ。特に何もしなければ「大丈夫だった」として処理されるので、ズボラな人はそのまま放っておいても構わない。
節電額は、アプリの「エネルギー」タブで見ることができる。今回の実験では40円の節電効果があったと表示された(左)。詳細を見ると、数時間おきにエアコンの運転が行われていることが分かる(中央)。それぞれの運転を評価することでより最適化される(右)
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