アプリ上での表示や赤外線リモコンの登録手順などは、ざっと見た限りでは従来モデルと変わらない。Nature Remoはローカル内に複数の製品が存在した場合、家電製品ごとにどのNature Remoで操作するかを選べるので、既存のNature Remoが導入済みの環境に本製品を追加して家電製品の操作元として選択すれば、既に登録済みの家電製品をすぐに操作できるようになる。
既に設定済みのNature Remoがある場合は、登録済みの家電製品を移管できる。まずは家電の編集画面を開く(左)。利用するNature Remoを本製品へと切り替える(中央)。切り替えが完了した。これで本製品での操作が可能になった(右)気をつけたいのは、本製品には接続用のUSBケーブルが付属していないことだ。ケーブルの仕様自体は100均ストアで購入できる一般的なものなので、余っているケーブルがあればそれを使えばいいし、買うにしてもコスト的な負担はほぼないが、ケーブルコネクターを収める裏面のくぼみがかなり小さく、ケーブルが収まりきらない場合があるのが困りものだ。
実際、手元にあった100均製のケーブルを使おうとしたところ、付け根の部分が収まらず奥まで差し込めないという事態に遭遇した。ハウジング部がそれほど大きいとは思えないケーブルでもこれなので、同様の事態が起こる可能性はそれなりに高そうだ。ユーザーがケーブルを用意しなければいけないのならば、設計の段階で本体側のマージンを大きく取っておくべきで、ちょっといただけないというのが個人的な感想だ。
このように、スマートリモコンとしての機能はこなれている一方、設計については少々ツッコミどころが多い印象だ。デザインについては好き嫌いが出る部分なのでコメントを控えるが、ケーブルを差し込めない可能性があるのは別の問題だし、壁掛けという選択肢がないのは痛い。もう少しデザインや理念よりも、実用性が優先されてもよいのではないかと感じる。
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