レトロモダンなキーボード/マウス「Lofree」シリーズは、魅力的なルックスだけじゃない実力派だった(2/3 ページ)

» 2024年07月23日 15時17分 公開
[瓜生聖ITmedia]
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「Lofree Flow」キーボード

 Lofree Blockはノーマルプロファイルのメカニカルキーボードだが、ロープロファイルでありながら同様のガスケットマウント設計を実現している製品が「Lofree Flow」キーボードだ。2023年にクラウドファンディングサイトのKickstarterやグリーンファンディングでも大きな支持を集めており、Lofree FlowがきっかけでLofreeを知ったという日本のカスタマーも多い。

photo 丸みを帯びたキーキャップの84%ロープロファイルキーボードLofree FLOW

 Lofree Flowが注目された理由は、なんと言ってもロープロファイルらしからぬ、しっかりとしたストローク、タイプ感にある。フレームはアルミニウム合金、そしてポロンとシリコンパッドで挟んだ基板をガスケットマウントするという構造で衝撃を吸収、反響音の少ないコトコト音を実現している。

 キースイッチにはルブ済のKailhロープロファイルフルPOMスイッチを採用。レスポンシブキーストロークは1.6±0.3mm、キーストロークは2.8±0.25mmを確保している。シルバーモデルにはリニアタイプのGhost、グレーモデルにはタクタイルタイプのPhantomが装着されているが、これらのスイッチに加え、クリッキータイプのWizardも別売りで入手できる。

photo 6段配列の84%キーボード英語レイアウト。キーキャップの丸みが、見た目からもロープロファイルらしからぬフィーリングを感じさせる

 ミニマムなデザインだが、あえて言えばビンテージインダストリアル風だろうか。シルバー/ブラックのアルミニウム合金製フレームに、右側面のロゴプレート、底面のスタンドが真ちゅうを思わせるブロンズゴールドのアクセントとなっている。スタンドは3.9度固定で調整はできない。

photo 約3.9度の傾斜がつけられている。キートップはフラットだ
photo 右側面には真ちゅう風の銘板がアクセントとなっている
photo 底面のデザインもユニークだ。一部が盛り上がっており、そこをブリッジする形でスタンドが取り付けられている
photo スタンドは固定式で、真ちゅうを思わせるブロンズゴールドに、武骨なトルクスネジがおしゃれだ
photo 銘板プレートにも、スタンドと同様のデザインが施されている。ビンテージインダストリアルな印象

 接続方式は有線(USB)、Bluetooth5.0の2種類となる。Bluetoothは3台までペアリング可能だ。上部にある3ポジションスライドスイッチでOFF/ON/BTを選択するようになっているが、スイッチが小さく、真ん中のONにセットしづらい。Lofree Blockでのノブコントローラー、OFF/CAB(有線)/WLS(2.4GHzもしくはBluetooth)に対応した形ではあるが、ONだと有線、BTだと無線、というのはやや分かりづらい。もちろんLofree Flowの方が先行モデルであるため、Lofree Flowでの分かりにくさをLofree Blockで対処した、ということなのかもしれないが、やはり電源と接続方式は分ければいいのにと感じる。

photo コネクターは少し奥まった位置に配置されており、持ち運び時にはすっきりした印象を受ける
photo 背面にはBT(Bluetooth)/ON(有線)/OFF(電源オフ)を切り替える3ポジションスライドスイッチと充電/有線接続用のUSB Type-Cコネクターがある。スイッチが小さく、真ん中のON(有線)で止めるのは少し難しい

 ライティングは白色バックライトに加え、RGBの7色から選択可能なサイドライトが用意されている。エフェクトはブレスのみだが、ゲーミングデバイスのような派手さを必要とするジャンルのキーボードではないため、不満を感じることはないだろう。

photo バックライトはキーキャップ上部から漏れ出るため、刻印が中央にあるキーは見えづらい

 Kailhのロープロファイルメカニカルスイッチと、Lofree Flow独自のガスケットマウント設計による打鍵感は使っているとロープロファイルであることを忘れてしまいそうになるレベルだ。ノーマルプロファイルのフィーリングを持ち歩きたい、という人にとって有力な選択肢となるだろう。

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