本機は、50TOPSのNPUを統合するRyzen AI 9 HX 370を搭載しており、メモリは32GB(LPDDR5X-7500)、ストレージは1TBのSSD(PCIe 4.0 x4対応)だ。Copilotキーも装備しており、Microsoftが推進するCopilot+ PCの要件を満たしている。
しかしながら、Copilot+ PCでうたわれる新しいAI体験については「Windows 11の対応待ち」という状態で、現段階では本製品では体験できない。そして、COMPUTEX TAIPEIの発表会ではCopilot+ PCとして紹介された本製品も、製品版では「Copilot+ PC」とはうたわれていない。現状はいわば「Copilot+ PC Ready PC」(これは筆者の造語である)という状態になっている。
それにしても、Windows 11にArm版とx64版が存在するのはややこしい。同じなのはUIだけで、ハードウェアの違いを吸収しておらず、リリース/アップデートの提供タイミングも異なるとなれば、完全に別物だ。同じWindows 11という看板を掲げていることに違和感……というより、戸惑いを覚えるのは筆者だけだろうか。
ボディーは大判でスリムに仕上がっている。約353.6(幅)×243(奥行き)×11.9〜12.9(厚さ)mm、重量は約1.5kgだ。画面占有率が約90%と狭額縁デザインを採用しており、スタイルの良さが際立っている。MIL-STD-810Hに準拠したテストをクリアする耐久性も備える。
ASUSが独自に開発したというセラミックとアルミニウムを融合させた新素材「Ceraluminum(セラルミナム)」を採用するのもポイントだ。硬度が高く、耐摩耗性、耐食性にも優れており、美しい外観を長く保つことができるという。さらに、100%リサイクル可能で、サステナビリティーの観点からも優れているようだ。
実際に触れてみると、すべすべとした手触りで皮脂も付きにくく、絶妙な上質感が伝わってくる。薄型ながらカッチリとしていて、安心して持ち運びもできる剛性感もある。
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