Ryzen AI 9 HX 370の採用はダテではない! エレガントで洗練された「ZenBook S 16 UM5606WA」を試して分かったこと(6/6 ページ)

» 2024年08月01日 11時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
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スリムボディーながら高い静音性

 静音性も優秀な部類だ。フルスピードモードやパフォーマンスモードの高負荷時は少し動作音は大きくなるものの、外部GPU搭載のゲーミングノートPCほどにはならない。スタンダードモードやウィスパーモードなら文句なしに静音であり、パフォーマンスも思ったほど落ちない。

 ボディーの発熱も左パームレストに少し暖かさを感じるかなという程度でうまく抑えられている印象だ。季節柄、テスト時の室温は高め(28度前後)なことやフォームファクターを考えればかなり健闘しているといえるだろう。

ASUS JAPAN Ryzen AI 300 シリーズ Copilot+ PC Ready Ceraluminum セラルミナム 16型 CINEBENCH 2024(最低実行時間10分)のファンモード別スコア
ASUS JAPAN Ryzen AI 300 シリーズ Copilot+ PC Ready Ceraluminum セラルミナム 16型 システムの動作音(室温28度、本体正面から5cmの距離で測定)
ASUS JAPAN Ryzen AI 300 シリーズ Copilot+ PC Ready Ceraluminum セラルミナム 16型 FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーベンチマークの終了直前にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー。室温は28.5度だ

外観も使い勝手も洗練された新しいAI PC

 本機の想定市場価格は31万9800円となっている。Ryzen AI 9 HX 370をいちはやく採用しつつ、超薄型のフォームファクターに収めるという攻めた姿勢の製品だが、パフォーマンス、排熱、静音性、使い勝手まで配慮が行き届いており、完成度は非常に高い印象だ。

 Copilot+ PC ReadyのAI機能、新開発のマテリアルを採用した洗練された外観も大きな魅力がある付加価値だ。価格に見合う価値は十分あるだろう。

ASUS JAPAN Ryzen AI 300 シリーズ Copilot+ PC Ready Ceraluminum セラルミナム 16型 パームレストにはRYZEN AI 9HXのステッカーが貼られている
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