「ディスクリートGPUを備えた14型モバイルPC」というのは、なかなか魅力的な言葉だ。モバイルPCは軽さや薄さ、バッテリー駆動時間が重視され、CPU内蔵の統合GPUを搭載するのが一般的だからだ。
今回紹介するマウスコンピューターのクリエイター向けモバイルPC「DAIV R4-I7G50WT-B」は、14型サイズでディスクリートGPUを搭載したモデルだ。ニッチなことは確かだが、アクティブなクリエイターの心をつかむ製品ではないだろうか。
ここでは、第13世代Core i7のCPUとGeForce RTX 4050 Laptop GPU採用で19万9800円と20万円切りのモデル(R4I7G50WTBCCW101DEC)を借りられたので、早速レビューしていこう。
本機は、マウスコンピューターのクリエイター向けブランド「DAIV」シリーズの新モデルだ。DAIVブランドの主流は16型だが、14型もDAIV R4-I7G50WT-B/DAIV Z4-I7I01SR-A/DAIV S4-I7G60SR-Cと展開されている。
外部GPU搭載モデルはDAIV R4-I7G50WT-BおよびDAIV S4-I7G60SR-Cだ。この2つの中で比較をすると、本機はハードウェアスペック的に下位となるが、より軽くモバイル用途に適したモデルと言える。
モデル名 | CPU | GPU | 重量 |
---|---|---|---|
DAIV Z4-I7I01SR-A | Core i7-1360P | CPU内蔵 | 約0.975kg |
DAIV R4-I7G50WT-B(評価機) | Core i7-13620H | GeForce RTX 4050 Laptop(6GB) | 約1.41kg |
DAIV S4-I7G60SR-C | Core Ultra 7 155H | GeForce RTX 4060 Laptop(8GB) | 約1.76kg |
本機はCore i7-13620H+GeForce RTX 4050 Laptop GPUという構成だ。「H」シリーズのSKUであるCore i7-13620Hは、モバイルPCというよりもスタンダードなノートPC以上で用いられることが多いCPUで、Pコアを6基、Eコアは4基という構成だ。
一方、モバイルPC向けの「U」シリーズは、Core i7-1365Uを例に挙げるとPコアが2基、Eコアは8基となる。トータル10コアという点では同じでも、Core i7-13620Hの方がPコアの配分が多い。
GeForce RTX 4050 Laptop GPUは、同シリーズ中ではエントリーGPUに位置する。10万円台からのエントリー向けゲーミングノートPCでよく採用されている。CUDAコア数は2560基で、グラフィックスメモリも6GBと、シリーズの中で比較をすると少なめのスペックだ。
想定されるプレイ環境である1080pまでであれば、十分なゲーミングパフォーマンスを発揮してくれるGPUである。
この他に、標準構成を見るとメモリが16GB、ストレージのSSDが512GB、OSがWindows 11 Homeといった内容だ。ただし本製品はBTOモデルなので、メモリやストレージなどはカスタマイズできる。メモリは最大64GB(DDR5-4800)、ストレージは最大4TBで2ndスロットに2基目のSSDを搭載することもできる。そしてもちろん、OSはWindows 11 Proも選択可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.