マウスコンピューターの「mouse CA」シリーズは、片手で持てる容積0.8Lの超小型デスクトップPCだ。机の上に置くのはもちろん、ディスプレイの裏側にマウントできるコンパクトさが売りで、中には本機を持ち運んで使う人もいるほどだ。
今回、この超小型ボディーを継承しつつ、CPUを先代のRyzen 5 5500UからRyzen 5 7530Uへと強化。家計簿作成などのライトユースからカジュアルクリエイティブまで幅広いフィールドで活用できる新モデルが登場した。
同社の直販サイトでは、2種類のベースモデルが用意され、どちらもBTOでのカスタマイズに対応している。ここでは、32GBメモリと1TB SSDを搭載する上位構成の評価機(CAA5A01BSADAW102DEC)を入手したので、性能をチェックしていこう。
ボディーは従来モデルを継承している。ブラックベースのカラーでシンプルな形状ゆえリビングにも違和感なくなじむ。
ボディーサイズは、約28(幅)×150(奥行き)×194(高さ)mm(縦置き時/本体のみ)と、容積にすると約0.8Lで重量も約620gと軽量だ。本体に電源やバッテリーは内蔵しておらず、標準で付属する65W仕様のACアダプターで駆動する。
ボディーは、横置きと縦置き両対応だ。縦置き用にシンプルなスタンドが付属している。安定確保のため底部は少し横幅があるものの、見た目のすっきりした印象はほとんど変わらない。
画面やキーボードが一体化されていないとはいえ、一般的なノートPCよりもはるかにコンパクトで軽いことは、本製品ならではの強みだ。ボディーの作りもしっかりしているので、ノートPC収納部があるバッグや保護用のインナーケースなどを利用すれば、持ち運びも現実的だ。
外付けの画面やキーボードが用意されているサテライトオフィスに持ち込んで使ったり、イベントなどで一時的に利用したりするために持ち出すなど、さまざま活用方法が考えられる。
本機は小型ながら、端子類はなかなか充実した内容だ。前面には1基のUSB Type-C(USB 3.2 Gen.1)を含め、USBポートを5基装備する。さらにSDメモリーカードスロット(UHS-I対応)も搭載している。なおUSB Type-C端子は、電源供給や画面出力には非対応だ。
背面の端子も豊富で、画面出力端子として、HDMIとアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)を装備する他、有線LAN端子、SDメモリーカードスロット、ヘッドフォン出力、マイク入力端子、さらに盗難防止用ワイヤー取り付け用のセキュリティロック・ポートも備える。
通信機能としては、有線LAN以外にもWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5を標準装備する。
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