ここからは、ベンチマークテストの結果を掲載する。参考として、Ryzen 5 5500U(6コア12スレッド)を搭載した2022年モデル(当時の名称はmouse CT6-L)、および2018年に発売されたノートPCのスコアも掲載した。
結果を見ると、2022年モデルから順当に進化しているのが分かる。CPU(シングルコア)のスコアでは15%以上のスコアアップしているように、特にシングルスレッド性能が大きく向上したのを確認できる。これは、CPUのアーキテクチャがZen 2からZen 3になったことが大きいだろう。
シングルスレッド性能向上の効果は、PCMark 10のEssentials(日常操作)やProductivity(オフィス)のスコアからも感じられ、コンテンツ制作(Digital Content Creation)も含めて全項目でスコアアップしている。簡易的なビデオ編集のパフォーマンスも十分で、超小型ボディーでありながら高いパフォーマンスを持っているのが分かる結果だ。
動作音については、低〜中負荷でも時々ファンが回ることがあり、ピークの音もそれなりに大きいため、静かな部屋で近くに設置する場合は気になるかもしれないが、体から離れたところに設置したり、液晶ディスプレイの裏側にマウントしたりしてしまえば、あまり気にならないと思われる。
mouse CA-A5A01は、容積0.8Lの超小型ボディーでありながら、学習やビジネス用途はもちろん、カジュアルなエンタメ、クリエイティブユースまで、幅広い用途で活躍できる性能と機能を備えている。
また、ディスプレイの裏にマウントできるVESA取り付けキットとワイヤレスのキーボード、マウスも標準で付属しており、(ディスプレイ以外は)追加コストなしで実質ゼロスペースかつケーブルも極力省ける液晶一体型PCを構築できるのは魅力だろう。
なお、マウスコンピューターの直販サイトでの販売価格は、評価機と同じ32GBメモリで1TB SSDの上位モデル(CAA5A01BSADAW102DEC)が13万9800円。16GBメモリで500GB SSDの下位モデル(CAA5A01BSADAW101DEC)が12万9800円となっている。上位モデルの方が買い得感が高く、お勧めだ。
片手で持てる0.83Lの小型ボディー! 6コア12スレッドCPUに強化した超小型デスクトップPC「mouse CT6-L」を試す
片手で持てる超小型デスクトップPC「mouse CT6-L」を新幹線で使って分かったこと
片手で持てる超小型デスクトップPC「mouse CT6-L」をホテルで使って分かったこと
「驚きがないPCメーカーになる」の真意 電撃退任したマウスコンピューター 小松社長の18年におよぶ歩みを振り返って分かったこと
マウスコンピューター初のChromebookの実力は? 「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」を試すCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.