ScribeAssistは2023年に「GPT-3.0」(後に3.5)を活用した「AI要約機能」(β版)を搭載しているが、今回のVoXT Oneを提供するにあたり、LLMを最新の「GPT-4o」にアップデートして正式版としている。
ScribeAssistでのAI要約方法は2種類ある。1つはScribeAssist内で要約する方法だ。「ScribeAssistで要約」ボタンを押せば、アジェンダリストと、各アジェンダの下に概要や決定事項、ネクストアクションがテキストから生成される。
もう1つの方法は、ProVoXTで要約することだ。これは同ツールに新たに搭載された「議事録エディタ」機能を用いたもので、議題ごとに要点をまとめる「要点まとめ」や、議題ごとに概要/決定/ネクストアクションを出力する「議事録」という2つの出力方式を選べる。
要約方法も「すべてAIにまかせる」と「自分で設定した議題ごとに要約する(ファシリテーションモード)」から選べ、必要な内容を全て網羅したかどうかのセルフチェックも行いやすいという。
ここまでVoXT Oneの解説をしてきた志村氏は、スライド資料からScribeAssistにウィンドウを切り替えて、話した内容がテキスト起こしされていることをアピールした。
その後、上記で説明したように、まずはScribeAssist、次いでProVoXTでテキストから議事録を作成した。
ScribeAssistでの議事録作成は、ローカルで処理しているということもあり、1〜2分ほどで完成した。他方、ProVoXTでは体感的に2〜3分ほどかかった。1時間分の内容を要約するのに5分かかるということなので、想定通りの時間で要約できたというところだろう。
いずれにせよ会議後、自席につくまでの間に議事録が完成しているという状況を作り出せるので、議事録作成担当者の負担は軽減されるし、発言者たちはすぐに振り返りができ、次の会議の質を上げやすくなるに違いない。
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