ベンチマークテストの結果を掲載する。特に言及がない限り、UEFIセットアップで設定できる動作モードは「Performance」、Windows 11 Proの電源設定は「最適なパフォーマンス」で統一している。
CINEBENCH 2024(最低実行時間10分)のスコアは、GPU/CPU/CPU(シングルコア)、全ての項目でASUS JAPANの小型デスクトップPC「ROG NUC」(Core Ultra 7 155H搭載)を上回る。Core i9-13900H搭載機としても高い水準で、放熱性能の高さが伺える。3DMarkのスコアでもNVIDIA GeForce RTX 4060搭載機として水準以上のスコアをマークしており、パフォーマンスは申し分ない。
ただ、動作音については意外な面がある。高負荷時にファンの回転が上がるだけでなく、アイドル時もポンプの動作音があるため、動作していることがはっきり分かる程度の音はする。評価機では、UEFIセットアップでモードを変更してもあまり変わらなかった。水冷システムということで高度な静音性を期待するのは禁物だろう。
なお、評価機はあくまでも試作機であり、テスト結果は、9月末時点でのものだ。GEEKOMでは今後も実際の発売まで改良を重ねていくとしている。
今回レビューした構成の価格は、一般販売予定価格が29万5000円となっている。Makuakeでの出資価格は20%オフの「超早割」(20名)が既に終了しているものの、原稿執筆時点で15%オフの「早割」(150名)と10%オフの「一般割」(80名)を選べ、15%オフなら24万9900円/10%オフなら26万9900円で支援できる。メモリ32GB/2TB SSDを搭載することを考えれば、コストパフォーマンスは悪くないといえるだろう。
さらに本機のCPUをCore i7-13620H、メモリは32GB/1TB SSDとした下位モデルなら、15%オフで22万9900円/10%オフで23万9900円となっているので、予算に応じて選びたい。
RGB LEDイルミネーションの発光パターンが固定であることや、ファンの動作モードをWindows上から変更できないなど、大手ブランドのゲーミングPCと比べるとやや詰めの甘さは感じるものの、ハードウェアのクオリティーは高く、底面から容易にメモリソケットやM.2ソケットにアクセスできる構造の採用と、これまでにないインパクトのあるビジュルは大きな付加価値と言える。このビジュアルが気に入った方ならば、購入を検討する価値が十分あるだろう。
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