それでは外観と機能を見ていきましょう。まずはキーパッド「MX Creative Keypad」から。このデバイスには9個のディスプレイ付きキーと、2つのページ切り替えボタンがあります。ページはプロファイルごとに15枚まで作成できます。
デバイスはUSBでPCと接続して使います。本体裏にUSB Type-Cコネクターがあり、ケーブルも商品に付属します。
斜め置きスタンドも付属します。スタンドの後ろ端にケーブルクリップがあるので、本体の上にケーブルが飛び出さないよう設置することができます。
次にワイヤレスのダイヤルパッド「MX Creative Dialpad」です。2つのダイヤルと4つのキーがあります。
ダイヤルは、その見た目からしてマウスホイール的な動作を想像しますが、クリック感は無く、押し込みスイッチもありません。その代わりにカメラのピントリングのような一定で滑らかな操作感になっていて、素早くも、精密にも、意図した通りに動かせる上質さがあります。また、接続はBluetoothもしくは独自のLogi Boltです。3つのPCとペアリングして、切り替えて使用できます。
使えるのは合計で2ダイヤル+13ボタンといったところですね。ただし、ダイヤルパッドはキーパッドのページ切り替えに連動してマッピングを切り替えることはできません。
デバイスとしては見た目も筆者の好みで、質感も構成も良いので期待が膨らみますが、左手デバイスの実際の使い勝手はソフトウェアの出来にかかっています。記事執筆時点で試用できるのはβ版のソフトウェアですが、そちらも見ていきましょう。
基本的な動作は他の左手デバイス同様、利用中のアプリに応じてマッピングを自動で切り替えて、アプリごとに効率的に操作できるようになるという動作です。また、Adobeのアプリとの深い連携をアピールしており、例えばLightroom Classicではアプリの状態に応じてマッピングが切り替わっていきます。
そして、キーパッドで選択した調節項目をダイヤルで直接変化させることもできます。キーを押してダイヤルを回す、という直感的な操作です。
特にLightroom Classicでは、マウスやトラックパッドで画面上のツマミを追い回す操作感との違いは大きく、使い込んでみたい魅力があります。一方でPhotoshopは、(記事執筆時点では)ダイヤルを回したときに操作履歴が大量のエントリで埋まってしまい、現実的にアンドゥをすることができなくなります。このあたりはソフトウェアの熟成に期待したいところです。
マッピングのカスタマイズ画面を見ると、対応アプリではさまざまな機能を直接呼び出したり、パラメータを直接操作できたりすることが分かります。また、対応アプリでは選べる項目は本当に大量にあるので、マッピングを一から作るよりは、プリセットを自分に合わせて変更していく使い方が良いと思います。
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