プロナビ

ロジクール初の分割式“左手デバイス"が登場 プロ絵師による「MX クリエイティブ コンソール」レビューある日のペン・ボード・ガジェット(2/4 ページ)

» 2024年10月10日 11時00分 公開
[refeiaITmedia]

外観と接続仕様をチェック!

 それでは外観と機能を見ていきましょう。まずはキーパッド「MX Creative Keypad」から。このデバイスには9個のディスプレイ付きキーと、2つのページ切り替えボタンがあります。ページはプロファイルごとに15枚まで作成できます。

photo 画面は特にアプリを使っていないときの表示です。メディア再生やエクスプローラー、画面の切り取りなどに使えます

 デバイスはUSBでPCと接続して使います。本体裏にUSB Type-Cコネクターがあり、ケーブルも商品に付属します。

photo 地味ですが、Type-Cコネクターが窪みの奥に設置されているの、めちゃめちゃ大事だと思います

 斜め置きスタンドも付属します。スタンドの後ろ端にケーブルクリップがあるので、本体の上にケーブルが飛び出さないよう設置することができます。

photo スタンドはすごく重いわけでも特別グリップが良いわけでもないので、頻繁にボタンを押すような使い方をすると奥にずれていくと思います

 次にワイヤレスのダイヤルパッド「MX Creative Dialpad」です。2つのダイヤルと4つのキーがあります。

photo 写真には写っていませんが、電源スイッチが上側にあります

 ダイヤルは、その見た目からしてマウスホイール的な動作を想像しますが、クリック感は無く、押し込みスイッチもありません。その代わりにカメラのピントリングのような一定で滑らかな操作感になっていて、素早くも、精密にも、意図した通りに動かせる上質さがあります。また、接続はBluetoothもしくは独自のLogi Boltです。3つのPCとペアリングして、切り替えて使用できます。

photo 電源は単四形乾電池2本です

 使えるのは合計で2ダイヤル+13ボタンといったところですね。ただし、ダイヤルパッドはキーパッドのページ切り替えに連動してマッピングを切り替えることはできません。

ドライバアプリの機能をチェック

 デバイスとしては見た目も筆者の好みで、質感も構成も良いので期待が膨らみますが、左手デバイスの実際の使い勝手はソフトウェアの出来にかかっています。記事執筆時点で試用できるのはβ版のソフトウェアですが、そちらも見ていきましょう。

photo Logi Options+ アプリ。デバイスのカスタマイズや、Smart Actionsと呼ばれる独自のマクロ機能も利用できます

 基本的な動作は他の左手デバイス同様、利用中のアプリに応じてマッピングを自動で切り替えて、アプリごとに効率的に操作できるようになるという動作です。また、Adobeのアプリとの深い連携をアピールしており、例えばLightroom Classicではアプリの状態に応じてマッピングが切り替わっていきます。

photo この例では現像モード(左)とトリミングモード(右)を切り替えています

 そして、キーパッドで選択した調節項目をダイヤルで直接変化させることもできます。キーを押してダイヤルを回す、という直感的な操作です。

photo 写真右側にある左中央のキーが、調整が有効化された表示になっています

 特にLightroom Classicでは、マウスやトラックパッドで画面上のツマミを追い回す操作感との違いは大きく、使い込んでみたい魅力があります。一方でPhotoshopは、(記事執筆時点では)ダイヤルを回したときに操作履歴が大量のエントリで埋まってしまい、現実的にアンドゥをすることができなくなります。このあたりはソフトウェアの熟成に期待したいところです。

photo ダイヤルを回すと、ドバドバと履歴が埋まっていきます

 マッピングのカスタマイズ画面を見ると、対応アプリではさまざまな機能を直接呼び出したり、パラメータを直接操作できたりすることが分かります。また、対応アプリでは選べる項目は本当に大量にあるので、マッピングを一から作るよりは、プリセットを自分に合わせて変更していく使い方が良いと思います。

photo 右端に丸いアイコンがあるものが、ダイヤルで直接操作できる項目です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー