ディスプレイの表示以外でApple Watch Series 10を装着して驚いたのは、その軽さだ。試用した46mm/アルミケースのGPS+Cellularモデルは約35.3g。Pixel Watch 3は約37gなので、数字上ではあまり差はない。といってもこれはベルトを含まない重さだ。ベルトを含めた重さでは、実測でApple Watch Series 10が44.5g(スポーツループ)、Pixel Watch 3は68.9g(アクティブバンド)と差が大きい。Pixel Watchのベルトを変えれば近い重さになるだろうが、追加の出費が必要になる。
またApple Watch Series 10は、本体の厚みが約9.7mmと薄く、これもApple Watch史上最薄とのことだ。Pixel Watch 3の約12.3mmと比べると、わずか2.6mmの差だが、身に着けているとこの差は大きく、壁や家具にぶつけてしまうことは今のところない。試用機なので無意識に気を付けているという可能性もあるが、出っ張りが少ない分、腕に何もつけていない感覚に近いのだろう。
Apple Watchといえば、心電図をはじめとするヘルスケア機能の充実も特徴となっている。心電図(ECG)に関しては、Samsung Electronicsの「Galaxy Watch」も対応しているが、まだ日本での許認可は降りていない。こうした行政手続きのスピード感も、Appleの強みなのだろうと感じてしまう。
そんなApple Watch Series 10には、新たに睡眠時無呼吸の兆候を検知し通知する機能が追加された(Apple Watch Series 9/Ultra 2でも利用可能)。
30日間のデータで呼吸の乱れが「高い」と評価されることが増えると、睡眠時無呼吸の可能性があるとして通知されるというものだ。医療機関を受信する際に参考になるよう、睡眠時無呼吸がいつ行ったのかなどが分かるPDFを出力することもできるという。
なお、睡眠時無呼吸の兆候検出はApple Watchのみの機能というわけではない。例えば、「HUAWEI Watch GT」シリーズでも利用可能だ。
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