バックライトのカラーは、単にアクセントになっているだけはない。運動中の心拍ゾーンに応じて、カラーが変化する。心拍ゾーンは「準備運動(青)」「脂肪燃焼(黄)」「心肺強化(オレンジ)」「無酸素(紫)」「危険(赤)」の5段階で、利用者の最大心拍数に応じてゾーン分けされる。
心拍数の文字色や、画面中のグラフ表示で心拍ゾーンが表示されるものは多いが、バックライトの色だと一目で分かるので、運動中でも確認しやすい。
ワークアウトの計測も、TicWatch Atlasの特徴に挙げられる。手動で計測を開始できるのは当然だが、ウォーキングやランニングなどの屋外アクティビティーを自動検出する機能も備えている。これ自体は他でも見かける機能だが、この検出がかなり早い。
例えば、Googleの「Pixel Watch 3」ではウォーキングは10分程度経ってから通知が出て、計測を開始するかどうかの選択となる。これに対してTicWatch Atlasは、2〜3分で通知され、特に操作を行わなくてもそのまま計測が開始される。これだと、近所へのちょっとした外出でも運動として計測される可能性があるが、実際のところそれで不都合が生じることはないはずだ。
しかし試したところ、この自動計測は意図しないタイミングで計測を終了することがあった。しっかりと記録を残したい場合は、手動で開始した方が安心だ。
本機とスマートフォンをつなぐコンパニオンアプリは、「Mobvoi Health」(Android 8.0以上/iOSは非対応)だ。最初のペアリングや各種データの同期も行われる。注意点として、本機はWear OSスマートウォッチだが、Android標準のWear OSアプリは使用しない。Wear OSアプリの共存もできないようで、インストール済みの場合はアンインストールを促される。Pixel WatchとTicWatch Atlasをその日の気分で着けかえるというのは難しそうだ。
計測データそのものについては、通常のWear OSと同等で、特別なところはない。心拍数や睡眠計測、VO2 Max(最大酸素摂取量)などを確認できる。
なお今回は利用しなかったが、Mobvoi Healthにはヒートマップ機能が追加されている。アメリカンフットボールやバスケットボール、ラグビー、サッカー、テニスなどをプレイする場合、コート内のどの場所に多くいたのか、どのように動いていたのかを可視化することで今後のプレイに役立てようという機能だ。サポートされるアクティビティーは、今後のアップデートで変更される可能があるとしている。
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