毎秒7GBに速度アップでも温度上がらず! 新型SSD「Samsung 990 EVO Plus」を試して分かったこと(3/3 ページ)

» 2024年11月13日 16時00分 公開
[石川ひさよしITmedia]
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テストスコアは高くなっても動作温度は従来モデルより下がる

 次にPCMark 10のStorageテストを2つ見てみよう。3DMarkはゲーム中心のストレージ性能になるが、PCMark 10はFull System Drive Benchmarkがシステムドライブを想定したアプリの起動などを行うテストで、もう1つのData Drive Benchmarkはデータドライブを想定してファイルの読み書きが中心のテストだ。

PCMark 10 Full System Drive Benchmark
モデル名 990 EVO Plus 990 EVO
スコア 3889 3502
転送速度 620.47 561.54
平均アクセスタイム 43 48

PCMark 10 Data Drive Benchmark
モデル名 990 EVO Plus 990 EVO
スコア 7014 6457
転送速度 1032.25 954.57
平均アクセスタイム 22 24

 こちらも990 EVO比で10%向上(Data Drive Benchmarkは8%)あたりになる。ゲームだけでなく、業務用PC、家庭用PCといった用途でも向上が期待できる。

 最後にTxBENCHを用いた検証を実施した。テストは全域連続書き込みで、10分間実行した際の転送速度と温度推移を見てみよう。

 まずは転送速度だが、990EVO Plusは990 EVOと比べると序盤の高速で転送できている時間が長く、以降は990 EVOと大差ない毎秒1.3GB付近に落ちるものの、その領域も印象としては990 EVOよりも若干高速であるように見える。

 次の温度推移では、ここでも990 EVO Plusは990 EVOよりも温度域が低かった。こちらは長時間の連続書き込みということもあって990 EVO Plusでも50度台で推移しているが最大でも58度とまだ安心できる温度だ。

 一方で990 EVOは70度台と、2モデルの間では17〜18度程度の差があった。先の3DMark Storageテストだけではにわかには信じられなかったが、TxBENCHの検証でも990 EVO Plusが990 EVOよりも低発熱という結果なので、実際に990 EVO Plusが低発熱になっていると見て間違いないだろう。

Samsung Electronics 990 EVO Plus 新コントローラー DRAMレス 4TB 2TB 1TB TxBENCH 全域シーケンシャル書き込み(10分間)のグラフ
Samsung Electronics 990 EVO Plus 新コントローラー DRAMレス 4TB 2TB 1TB TxBENCH 全域シーケンシャル書き込み(10分間)時の温度推移

「Plus」で済ませていいの!? 性能も省エネも大きく向上した新モデル

 ここまで、Samsungのメインストリーム向け新SSD、990 EVO Plusを試してきた。まず毎秒5GBクラスの990 EVOから、990 EVO Plusでは毎秒7GBクラスへと引き上げられた。そして、実運用に近い想定のベンチマークにおける転送速度も向上を見せ、アクセスタイムも速くなっていた。

 これだけでも十分検討に値するところだが、3DMark StorageテストやTxBENCHの結果の通り、発熱もかなり抑えられているようだ。こうしてみると、990 EVO→990 EVO Plusは製品名としてはあまり大きく変わった印象はなくとも、製品としては大きく進化したと言ってよいだろう。

 さて、990 EVO Plusの用途だが、メインストリームユーザーにとってのシステムドライブ、パワーユーザーにとっては大容量モデルが投入されたことでデータドライブ用として検討されるあたりになるだろう。価格は4TBモデルが実売4万5000円前後、2TBモデルが実売2万7000円前後、1TBモデルが実売1万6000円前後となり、注目度の高い製品になることは間違いない。

 ただし既報の通り、4TBモデルは初回出荷以降は5万2000円前後になるとのことなので購入時は注意しよう。

Samsung Electronics 990 EVO Plus 新コントローラー DRAMレス 4TB 2TB 1TB 新旧モデルのパッケージ比較
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