見た目が大きく異なるPLAUD NOTEとPLAUD NotePinだが、録音後の機能に差異はない。というのも、PLAUDのサービスにおいて、NOTEもNotePinも単なる外付けマイクに過ぎないからだ。
PLAUDの売りであるAI関連は、基本的にはスマートフォンを経由してクラウドで処理される。PLAUD NOTEやNotePin以外で録音した音声データでも、アプリに取り込んで利用することが可能だ。ただし、アプリはPLAUD NOTEかNotePinがないと利用を開始できない。
スマートフォンに取り込んだ録音データは、まず、クラウド上で文字起こしを行う。文字起こしには、OpenAIのWhisperが利用されており、話者認識にも対応する。文字起こしの体感的な精度は7〜8割と言ったところだ。一部専門用語などは正しく認識できない部分もあるが、全体的な内容は問題なく理解できる。
デバイスから取り込まれたファイルは、録音を開始した日時がタイトルになっている(左)。ファイルを選んで「生成」ボタンを選択しよう(中央)。要約に利用するテンプレートを選んで「今すぐ生成」をタップすると文字起こしと要約が行われる(右)。なお、要約は後から別のテンプレートで再要約を行うこともできるそして、PLAUDの特徴的な機能は、文字起こしの後にある。文字起こした文章を元に要約したり、マインドマップを作成したりといったことを行ってくれる。この要約については、設定したテンプレートに応じてキーポイントを箇条書きでまとめたり、議事録を作成したりといったことが可能だ。
文字起こしの内容を細かく確認しなくても、要約を見るだけで重要なポイントを確認できるのでとても便利で助かる。
このテンプレートはデフォルトではあまり数が多くないのだが、有料のProプランに加入すると利用できるテンプレートの数が増える他、自分でカスタムテンプレートを作成できるようになる。
なお、PLAUD NOTEあるいはNotePinの購入者は、300分/月までの文字起こしが利用できるが、Proプランに加入すると、これが1200分/月に増加する。Proプランに加入しなくても、文字起こしの時間だけなら120分400円から追加もできる。Proプランは年間契約なら1万2000円(1200分/月)なので、大量に文字起こしをするならProプランへの加入がお得だろう。
また、Proプランに加入すると「Ask AI」という機能が利用可能になる。文字起こしや要約の内容をもとに、AIに質問できるというものだ。例を挙げると、「会議中にこんなことを言っていた気がするが、どんな文脈だっただろうか」といったことをそのまま質問できる。
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