接続方式はHDMIとUSB Type-Cだ。USB Type-Cポートは3基あり、1基は給電不要な特殊な接続方法でのみ使用する。イヤフォンジャックは搭載しない。また従来モデルで背面にあったVESAマウント穴は、本製品では省略されている。
重量は公称値で約1.3kg、実測では1.231kgだった。本製品よりも一回り大きい15.6型モデルは公称値が1.585kgだったので、サイズがコンパクトになった分、順当に軽くなっている。バッグに入れて持ち歩くことも十分可能な重さだ。
付属品はUSB Type-Cケーブルが2本と、USB Standard-A→USB Type-Cケーブルが1本、HDMIケーブルが1本、さらにACアダプターと、従来に比べてUSB Type-Cケーブルが1本増えている。持ち歩きのためのポーチ類は付属しないが、14型のノートPCほぼそのままのサイズゆえ、ノートPC向けとして市販されている保護カバーがそのまま使えるはずだ。
では実際に使ってみよう。今回の検証はWindows 11搭載PCを用いてUSB Type-C接続で行っており、それ以外の環境では可否が異なる場合があるので注意してほしい。
2024年に発売された同社の15.6型モデルは、2つの画面それぞれに異なる内容、もしくは同じ内容を表示できたが、その一方で2画面を1つの大きな画面とみなして使うことは不可能だった。競合に当たるアイティプロテックの「LCD15HC-IPSDUAL」は、この表示モードをサポートしていたので、サンコー製品の機能不足の印象は否めなかった。
今回のモデルでは、2つの画面を1つの大きな画面として使える「フルスクリーンモード」に新たに対応したことで、活用の幅がグンと広がった。2画面を別々に使うか、それとも1画面として使うかは、側面のスライドスイッチ1つで直感的に切り替えられるのも秀逸だ。
なお明るさや音量に制限があることを除けば、これら2つの画面への出力は、ケーブル1本のみで行える。Macにおける一部の表示モードを除き、上下の画面ごとに別々のケーブルを接続するような手間はかからない。
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