
小学校や中学校を中心に、教育機関ではタッチ操作やペン入力に対応する大画面ディスプレイ「電子黒板」が広く普及している。最近では単体でビデオ(Web)会議に参加したり、書き込んだ内容を直接クラウドにアップロードしたりできることから、スタンドアロン型の電子黒板が教育機関だけでなく企業でも導入が進んでいる。
65/75型4K電子黒板「ミライタッチ Xシリーズ」を始めとする、さつきの電子黒板はオプションの「ChromeOS専用ユニット」(Chromebox OPS)を組み合わせることで、Chromebookと同じ「ChromeOS」で稼働するスタンドアロン型電子黒板に“変身”する。スタンドアロン型電子黒板において、ChromeOSを採用する例は現状において珍しい。どのようなメリットがあるのか、チェックしていこう。
スタンドアロン型の電子黒板の多くは、Android OSを採用している。同OSはスマートフォンやタブレットにも使われているものだが、ユーザーインタフェース(UI)がGIGAスクール構想で配布された学習用/業務用端末と異なるため、その習熟に戸惑うという声もある。また、アプリの追加を自由に行えないモデルの場合は、新しいアプリを追加できない(≒新しい使い方に対応できない)こともある。OSにセキュリティ上の問題が発生した場合に、修正パッチがすぐに提供されるとも限らない。
その点、ChromeOS搭載の電子黒板は、Chromebookと同じUIで利用できるため、学習用/業務用端末がChromebookである場合は、すぐに操作を習熟可能だ。「Google Workspace for Education」を契約している場合は、生徒用/業務用端末と同じ管理体制に加えることも可能だ。
また、今回紹介するChromeOS専用ユニットはGoogleから正式に認証を受けたデバイスなので、「Google Play」で公開されているAndroid対応アプリをダウンロードして利用できる。新しいアプリが出てきたら、追加することで新しい使い方にも対応しやすい。加えて、セキュリティパッチを含むソフトウェア更新も定期的に配信されるので、OSの脆弱性(ぜいじゃくせい)によるリスクも極小化できる。
「電子黒板としての機能はどうなの?」という点だが、さつきのChromeOS専用ユニットには、同社独自のホワイトボードアプリ「MIRAI NOTE(ミライノート)」のChromeOS版がプリインストールされている。ミライタッチシリーズの使い勝手をしっかりと確保している点は心強い。
ミライタッチをChromeOS対応電子黒板に変身させるChromeOS専用ユニットは、ミライタッチ Xシリーズを始めとするミライタッチの全モデルに対応している。ディスプレイ本体にスロットインして簡単な設定を済ませれば、すぐ利用可能だ。
CPUは第13世代(開発コード名:Raptor Lake)のCore i3/i5プロセッサを搭載しており、主なスペックは以下の通りで、比較的スペックは高めだ。
ChromeOSを搭載するデバイスとしてはハイスペックで、校内/社内ネットワークが将来的に拡充された場合はもちろん、より新しい使い方を提案するアプリが出てきた場合も対応しやすいのは心強い。
従来の主流だったAndroid OSベースのスタンドアロン型電子黒板と比べると、ChromeOS専用ユニットを組み合わせたミライタッチは電子黒板で“できること”を広げつつ、より安全に使える点が何よりの魅力だ。
従来のスタンドアロン型電子黒板に物足りなさを感じている教育機関や企業は、ミライタッチシリーズとChromeOS専用ユニットの組み合わせを検討してみてほしい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2025年2月2日