ここからは、本機のベンチマークテストの結果を掲載する。基本的にMyASUSユーティリティーで選べるファンモードは「フルスピード」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」で計測した。
結果だが、マルチスレッド性能に関してはCore Ultra 7 165H搭載の比較対象とほぼ互角にとどまるが、シングルスレッド性能では一歩二歩リードしており、それはPCMark 10 Applicationsでの高いスコアにも反映されている。3DMarkのスコアにみるように、3D描画性能もCPU内蔵GPUモデル(Intel Arc Graphics 140V)としてはトップレベルになっている。
性能以上に目立つのが、PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのテストで25時間近い駆動時間を実現したバッテリー駆動時間だ。大容量バッテリーの搭載により、Lunar Lakeの電力効率の高さが強調された形である。
高負荷時のボディーの発熱の低さからも、最新CPU搭載機ならではのアドバンテージが伺える。
動作音については、フルスピードモードやパフォーマンスモードでは高負荷時は大きな音になるが、スタンダードモードやウィスパーモードでは高負荷時も静音なまま運用できる。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeの結果。MyASUSユーティリティーのファンモードは「スタンダード」、Windows 11の電源設定は「バランス」で行った。バッテリー残量100%から3%までで24時間49分駆動したベンチマークテストでは、高いパフォーマンスと長時間駆動、静音性、低発熱と、モバイル機としての高い総合力を実証した。有機ELディスプレイにWi-Fi 7対応の無線LANやThunderbolt 4端子、顔認証カメラなど、装備の方もスキがない内容だ。さらに、近日x64版のWindows 11にも導入される予定の新しいローカルAIアプリ(リコール/コクリエイターなど)を利用できるCopilot+ PCとしての価値も加わる。
ASUS Storeでの直販価格は19万9800円と20万円を切っており、コストパフォーマンスは非常に高い。CPUをCore Ultra 5 226V、メモリを16GB、ストレージを512GB SSDとした下位モデル(S5406SA-U5165W)ならば、15万9800円とさらに安価だ。
ビジネス利用や学習用途はもちろん、エンターテイメント面でも優れた要素を兼ね備える、持ち運べるノートPCを探しているならば、有力な候補の1つだろう。
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