うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、3月9日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
東京科学大学情報理工学院の岡崎研究室と横田研究室、国立研究開発法人産業技術総合研究所の研究チームは3月10日、Llama 3.3をベースに日本語の能力を強化した大規模言語モデル(70B)「Llama 3.3 Swallow」を公開した。
Llama 3.3ライセンスに従い、Gemma利用規約の利用制限に抵触しない範囲で、研究や商業目的などに利用できる。
日本語の理解と生成能力に特化したもので、ベースモデルの「Llama 3.3 Swallow 70B v0.4」をGPT-4oやQwen2.5-72B、Sarashina2-70Bなどのモデルと複数のベンチマークで比較した結果、日本語理解/生成タスクの平均スコアは0.629で、GPT-4oの0.646に次ぐ2位の生成を記録したという。
ただし、指示チューニングモデルの「Llama 3.3 Swallow 70B Instruct v0.4」の日本語MT-Benchの平均スコアは0.772で、GPT-4oの0.848やQwen2.5-72B-Instructの0.835には及ばなかった。
本モデルの利用に「Gemma利用規約の利用制限に抵触しない限り」という制約が付いているのは、Gemma(gemma-2-27b-it)で出力された合成データを学習に利用しているためだ。
短期間かつ安価に学習データを構築するため、高い対話能力を有する既存の大規模言語モデルの応答を模倣するアプローチを採用したとしている。
Appleは3月11日、iPhoneやiPad、macOSなどにセキュリティアップデートの配信を開始した。
リリースされたバージョンは下記の通り。
今回修正されたのは、WebKitの脆弱(ぜいじゃく)性(CVE-2025-24201)で、 悪意を持って作成されたWebコンテンツがサンドボックスを突破できる可能性があるというもの。iOS 17.2でブロックされた攻撃に対する追加修正となっている。
なお、それ以前のバージョンのiOSで特定個人に対する非常に高度な攻撃に悪用された可能性があるという。
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