ボタンの交換ギミックがユニークすぎる 最新Ryzenも選べるポータブルゲーミングPC「AYANEO 3」を試す(2/3 ページ)

» 2025年04月08日 12時00分 公開
[迎悟ITmedia]
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外観、機能をチェック

 続いてAYANEO 3の外観や特徴的な機能をチェックしていこう。本体正面やディスプレイ、コントローラー部分は1枚のガラスパネルで継ぎ目がない設計で、ディスプレイ部のエアギャップも少なく見やすい。

 左右のコントローラー部分からディスプレイまでスペースが設けられているので、操作中に指でディスプレイが隠れてしまったり、タッチパネルの誤操作を招くようなこともなかった。

photo ディスプレイ部からコントローラー部分まで、継ぎ目のないガラスパネルを採用した前面

 本体下部は左からコントローラーモードのインジケーター、コントローラーモードの切り替えボタン、マイク、USB Type-Cポート、microSDメモリーカードスロット、3.5mmのヘッドフォンジャックが配置されている。

photo 本体下部にはUSB Type-Cポートだけでなく、イヤフォンジャックなどもあり、ケーブルの取り回しがしやすそうだ

 本体上部は、コントローラーのボタンを除くと左から順に指紋認証センサーが一体化した電源ボタン、ボリュームボタン、OCuLinkポート、USB Type-Cポート、そして大型の排気口が並んでいる。

photo 上部にはさらにボタンが多く備わっている。またOCuLinkポートを活用すれば、外付けGPUなどを使用することも可能だ

 そして背面は大きく開いた吸気口が本体の半分近くを占めている。上部の排気口と合わせ、排熱処理にはかなり気を遣っていることが一目で分かる。

 ボタンは一般的なゲームコントローラーでいう「L1・L2/R1・R2」に相当するトリガーボタンに加え、さらに「L3/R3」ボタンも上部に用意されている。

 加えて背面には、グリップした際に中指から薬指で操作できるバックトリガーボタンも左右にあるため、うまく各キーに機能を割り当てれば、かなりテクニカルな操作も容易に行える。

photo 本体背面は大型の吸気口が目立つ。熱による性能低下にもかなり気を配っている

 AYANEO 3の商品パッケージには、本体以外に最大65W出力のACアダプター、USB Type-Cケーブル、ジョイスティックの交換キャップ、USB Type-C→USB Type-A変換アダプター、マニュアルが付属している。キャリングケースやキーボードなどは付属していないので、必要であれば別で調達する必要がある。

 今回、セットアップには付属のUSB Type-C→USB Type-A変換アダプターを経由させてキーボードをつないで行った。タッチパネルにも対応しているため、スクリーンキーボードを使うこともできるが、手持ちのキーボードを適当につないで使えるというだけでセットアップのストレスはだいぶ軽減されるため、何気ない付属品である変換アダプターの存在は大きかった。

photo 付属品はAYANEO 3を使うにあたりの最低限ではあるが、USBの変換アダプターを上手に使うと使い勝手は向上する

 本体重量は公称値で約690g、実測で684gだった。組み合わせるコントローラーボタンのモジュールによって重量に多少の変化はあるが、ほぼ公称値通りの重さと思っていいだろう。

photo 本体重量は実測で684gだった。公称値が約690gなのでほぼその通りだ

 左右のコントローラー部分のエルゴノミクス形状も、成人男性としては手の小さい方の筆者であっても大きすぎると感じることなくグリップ感は良好に感じた。各種キーやボタンに対しても、指が届かないようなこともなく操作感は良好だ。

 ただ、本体重量を考えると「ごろ寝で仰向きでの操作」は厳しく、両手に持って机の上や膝上、または寝転がって使う場合でもうつ伏せでの利用が望ましい。

photo グリップ感も良好だ。ただ、重量を考えるとあおむけに寝て使うのには向かない

 AYANEO 3の独自機能として注目を集めているのが「Magic Module」によるコントローラーのカスタマイズ機能だ。Magic Moduleはソフトウェアでボタンの役割を変更するのではなく、物理的にボタンやスティックの位置を変更できるものだ。

photo 別売りの「Magic Module」までそろえるとAYANEO 3は完全体になる
photo 専用キャリングケースに収納し、一緒に持ち運んで臨機応変に遊ぶタイトルにあわせ交換するといった使い方もできる

 AYANEO 3は標準で「ジョイスティック+十字キー」「ジョイスティック+ABXYボタン」が取り付けられているが、別売で「タッチパッド+十字キー」や「ABCXYZボタン」などが用意されている。

 また、Magic Moduleは上下を反対に取り付けることも可能だ。コントローラーを握った際に、親指が自然に届く位置にジョイスティックがあった方がいいと思う人もいれば、十字キーがあった方がいいと思う人もいるだろう。

 Magic Moduleの上下を入れ替えれば、使いやすい位置に任意のキーを配置できる。さらに「ABXYボタン」のように、ボタン表面に刻印があるものはボタン自体を取り外し、上下を逆さに取り付け直すこともできる。

photo 左のジョイスティックと十字キーを上下入れ替え、右を6ボタンに交換したところ
photo 左右を上下逆さまにしてみた。ただ、この場合、右側のABXYボタンの刻印が逆さまになってしまう
photo 逆さまになったボタンは、いったん取り外して入れ替えればチグハグを解消できる

 交換もかなり簡単で、内部のケーブルをつなぎ替えるような手間は一切ない。ソフトウェア上で交換の操作を行うと、Magic Moduleのロックが解除され物理的に浮き上がるので、取り外して上下を入れ替えたり、別モジュールに差し替えたりすれば自動で認識される。

photo AYANEO Spaceでタップすると左右のモジュールがポップアップするので、Magic Moduleの取り外しや交換が可能になる

 特にモジュール部分がぐらついてしまうようなこともなく、がっちりロックされるため、激しい操作を行っても外れてしまうような不安もない。

 もちろん、Magic Moduleによる物理的なキーやボタンの変更だけでなく、ソフトウェア側からカスタマイズできる幅も広い。プリセットされているものを選べるし、全てのキーを自分の好みの割り付けするようなカスタマイズもできる。また、ジョイスティックの感度も細かく設定できるため、ゲームタイトルやプレイスタイルに応じたカスタマイズを行い、自分好みの1台に仕上げていくのもAYANEO 3の使い込みとして楽しい。

photo もちろん、ソフトウェアから各ボタンの機能割当を細かく設定することもできる
photo ジョイスティックは感度も細かくチューニングできるので、プレイスタイルに合わせ微調整するとさらに遊びやすくなるはずだ
photo ABXYボタンも決定キーの割り当てなど、日本式と海外式を選ぶこともできる

 これらのカスタマイズは専用ソフトウェアの「AYANEO Space」から行うのだが、AYANEO 3を起動すると自動的にAYANEO Spaceが立ち上がるようになっている。

 AYANEO Spaceではインストールされているゲームを一覧にしてくれる機能や、ゲーム中に設定を切り替えるランチャー機能などもある。

 初期設定としてWindows自体のさまざまな設定を終えた後は、見慣れたWindowsの画面を見ることなく、AYANEO Spaceからゲームを起動して遊ぶ、完全なポータブルゲーム機としての使い勝手の良さも高い点は、今回の試用において筆者の気に入ったポイントだ。

photo 専用ランチャーのAYANEO Spaceは、Windows起動時にフルスクリーンで表示されるため、PCというよりゲーム機感覚でAYANEO 3を使うことができる
photo ゲームプレイ中に設定や現在の状態を、オーバーレイ表示させることも可能だ

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