“5070 Ti Laptop”を搭載した14型有機ELゲーミングノート「ROG Zephyrus G14(2025)」の実力を検証“モンハンワイルズ”は快適に動く?(3/3 ページ)

» 2025年05月09日 12時30分 公開
[迎悟ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ゲーム以外の重たいアプリの動作もチェック

 GPUの使い道はゲームだけではない。高性能なゲーミングPCはゲーム以外の重たいクリエイティブ作業向けにも重宝され、そうした作業を主目的としたPCの買い替え先に選ばれることも多い。

 そこで今回は「Blender Benchmark」と「Adobe Premier Proでの4K動画書き出し」を行うことで、ゲーム用途以外におけるGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUの性能をチェックした。

 こちらもゲームのベンチマークテスト同様に、先代のGeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載するDELL Alienware x16のスコアを参考値として掲載する。

Blnder Benchmark

 2D/3Dアニメーション製作ツールのBlenderをベースとしたベンチマークテストアプリ「Blender Benchmark」のWindows版を使ってパフォーマンスの比較を行った。今回は「Monster」「Junkshop」「Classroom」の3つのシナリオにおいて、1分間当たりの生成サンプル(オブジェクト)数を計測した。結果は以下の通りだ。

  • Monster
    • ROG Zephyrus G14(2025):2193.692914個
    • DELL Alienware x16:1977.865339個
  • Junkshop
    • ROG Zephyrus G14(2025):1171.622895個
    • DELL Alienware x16:904.662052個
  • Classroom
    • ROG Zephyrus G14(2025):1171.895871個
    • DELL Alienware x16:1000.390503個

 結果は全てのシナリオにおいて、GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUがゲームベンチのときと同じく、約10〜20%ほど高いスコアを記録している。

Adobe Premier Pro 4K動画書き出し

 続いてのテストは、Adobe Premier Proでの4K動画の書き出し時間だ。動画素材は「GoPro HERO 10」で撮影した4K動画で、複数本の動画を30分ほどにまとめて1本の動画として書き出す時間を計測した。結果は以下の通りだ。

  • ROG Zephyrus G14(2025):7分17秒
  • DELL Alienware x16:8分13秒

 これまでに筆者が試してきたGeForce RTX 40 Laptop GPUシリーズを搭載したノートPCの動画書き出し時間は「デスクトップと変わらなくなってきた」と、その速さに驚きつつも「まだデスクトップPCの方が速い」とも感じていた。

 だが、GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUの速さはデスクトップ向けのGPUとほとんど変わらない。計測中、気付いたら書き出しダイアログが消えていたので「書き出しが途中で止まってしまったのか」と確認をしたほどだ。

 あくまでもテストの限定的なシチュエーションなので、ここで出てきた差は1分程度と小さなものだが、実際に1時間や2時間といった長尺かつ、いろいろな編集の手を加えた動画の書き出しともなれば、さらに書き出しにかかる時間は長くなるだろう。

 だが、それもGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUであれば、これまで使っていたPCよりも書き出し時間は短縮できるはずだ。ROG Zephyrus G14(2025)が14型と持ち運びしやすいサイズであることを加味すると、ロケ先に持っていって撮影したデータをどんどん編集していくような使い方も、より快適に行えるだろう。

 その点も加味した上で、GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUを含むGeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズは、クリエイティブ作業向けにもオススメのGPUといえる。

ROG Zephyrus G14(2025)、そしてGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUは今選べるゲーミングノートPCとして最高峰

 冒頭でも書いたが、ROG Zephyrus G14(2025)はノートPC向けのCPU、GPU、どちらも現時点で最高峰のパーツを搭載している。

photo 高価ではあるが、最高峰のゲーミングノートPCといっても過言ではない

 ただ、ノートPCというパッケージに収めるにあたって熱の問題などもあり、実際に期待した性能を出せないような製品もある中で、ROG Zephyrus G14(2025)は期待通りの性能を発揮し、ノートPCとは思えないほどの高性能をさまざまなテストを通じて確認することができた。

 性能に申し分はないが、あえて気になる点を2つあげるとすれば「熱」と「動作音」がある。高負荷時はキーボードやパームレストの表面までじんわりと熱を持ち、触れている手指が汗ばんでくる。

 動作音は騒音計で計測を行うと、机に置いたROG Zephyrus G14(2025)から頭までの距離で、大体60db近くとなり、かなりうるさい。

 実際にゲームで遊ぶとなれば、ゲームパッドやマウスなどを操作することになるため、本体の放つ熱も気にならないだろうし、動作音もヘッドフォンなどしていれば気にならないのだが、そうでない場合には不快に感じられるかもしれない。

 ただ、その熱や動作音も、これだけの性能を実現するためのトレードオフだと思えば受け入れられる。上に挙げたような周辺機器を組み合わせるような使い方であれば気にならないため、大きく本機の魅力を損なうものではないだろう。

 ROG Zephyrus G14(2025)、そしてGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUを含むGeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズは、これからゲーミングノートPCを選ぶ際に真っ先に候補に挙げたい製品だ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  2. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  3. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  4. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  5. Apple Siliconはなぜ「オンデバイスAI」に強いのか? NVIDIA「RTX Spark」との比較で読み解くシリコン設計の哲学 (2026年06月08日)
  6. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  7. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  8. 新GPU「RX 9070 GRE」搭載カード発売! 既存上位モデル「RX 9070 XT」との価格差に悩む声も (2026年06月08日)
  9. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  10. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー