デフォルトの文字盤では、歩数に加えて移動距離も表示されるようになっている。これは位置情報を利用しているわけではなく、歩数から移動距離を算出しているようで、車や電車などでの移動はカウントされない。もちろん、ランニングやウォーキングなどでGPSを利用する場合はその距離がカウントされる。
1日の移動距離をあまり気にすることはないと思うが、特に運動をせずに家の中をうろうろしているだけでも距離がカウントされるのは、運動のモチベーションを上げるのに有効かもしれない。
前モデルとは違い、Amazfit Bip 6はGPSを搭載している。GPS/GLONASS/Galileo/北斗/みちびきの5衛星位置測位システムに対応する。また、オフラインマップにも対応しており、運動中などに地図を確認できる。登山やトレイルランでもしなければ、あまり運動中に地図を確認することもないと思うが、旅行や出張などの宿泊先の周辺を軽くウォーキングする、ランニングする場合などには使えるだろう。
事前に設定は必要だが、ウォーキングやランニング、サイクリング、エリプティカル、ローイングマシンは自動検出も可能だ。この他、140種類以上のアクティビティモードに対応している。
計測データは、スマホアプリ「Zepp」(Android 7.0以上/iOS 14以上)で管理する。表示に関しては、当然ながら上位モデルと同等だ。ただ、近い価格帯で以前に紹介した「Amazfit Active 2」とは違い、皮膚温度の計測には対応していない。ここはエントリーモデルなので仕方がないところだろう。
Amazfit Bip 6は、OpenAIのGPT-4oを統合した独自の音声AIアシスタント「Zepp Flow」に対応している。AmazfitシリーズでZepp Flowに対応する最安モデルとのことだ。
Zepp Flowは、デフォルトでは上ボタンの長押しで起動できる。スマートウォッチで音声アシスタントを使う機会はあまりなさそうだが、使い始めなどで操作に不慣れな場合に音声で設定画面を開けるのは非常に便利だろう。もちろん、日常的にアラームの設定や天気の確認、メッセージへの返信(Androidのみ)などにも活用できる。
「Amazfit史上最高のエントリーモデル」をうたっている通り、前モデルで見劣りするポイントだった常時表示非対応やGPS非搭載といった点をしっかりと克服しており、約5000円高いAmazfit Active 2と比べても、見劣りしない機能を備えている。皮膚温度の計測に未対応など一部機能に違いはあるが、見た目の安っぽさもなく、丸いディスプレイと四角いディスプレイという好みで選んでも問題ないだろう。
非常にバランスの良いエントリーモデルとして、多くの人に勧められるスマートウォッチになっている。
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