Zepp Healthは2024年6月11日、同社のスマートウォッチブランド「Amazfit」から、エントリー価格帯の新スマートウォッチ「Amazfit Bip 5 Unity」を発売した。価格は1万1900円と手頃だ。
2023年に発売された「Amazfit Bip 5」のアップデートモデルで、基本的にはスペックアップしているが、GPSが非搭載になるなど、部分的に仕様が落ちている部分もある。
今回、そのAmazfit Bip 5 Unityを6日間ほど試用した。どんな特徴のあるスマートウォッチで、どのようなことができるのかを簡単に紹介しよう。
Amazfit Bip 5 Unityのディスプレイは、1.91型で320×380ピクセル表示に対応したLCDパネルを備える。Bip 5は緩やかにカーブしていたデザインだったが、Bip 5 Unityはフラットディスプレイだ。本体の素材もプラスチックからステンレススチール製に変更されており、より高級感が感じられる。
低価格なスマートウォッチには珍しく、マイクとスピーカーを搭載しており、Bluetooth通話に対応する他、ランニングやウォーキングなど1kmごとにタイムを読み上げてくれたりもする。またAlexaに対応しており、音声コマンドでの操作が可能だ。
ベルトはシリコン製で、バックルは余ったベルトの先を内側に差し込むタイプだ。余った部分が邪魔にならないというメリットがある反面、装着には慣れを必とする。とはいえ一度装着してしまえば着け心地は悪くなく、Amazfitのスマートウォッチでは広く採用されている方式なので一定の需要があるとは思う。
ただし、個人的にBip 5 Unityを常用するのであれば、真っ先に他のベルトの導入を検討するだろう。
ベルトは、一般的なスライドバネ棒を使って着脱を行える。他社製品のように、市販のベルトを装着するためにアダプターを用意する必要はない。今回は試してはいないが、22mmの腕時計ベルトと交換できそうだ。
最近のスマートウォッチは安価なモデルでも有機ELの採用が増えているが、Amazfit Bip 5 Unityは先に書いた通りLCDを搭載している。ピーク輝度など詳細な仕様は公開されていないが、輝度が最大であれば屋外での視認性もそこそこ高い。しかし、環境光センサーが省かれており、輝度の自動調整には対応してない。基本的には常に輝度最大で使うことになるだろう。
また、有機ELではないので、画面の常時表示にも非対応だ。手首を返せばすぐに表示されるが、PCの作業中など手首にふと目をやったときに、すぐに表示を確認できないのは若干ストレスを感じる。
ヘルスケア機能としては、心拍数モニタリングや血中酸素レベル測定、運動、睡眠モニタリングなど基本的なものは一通り持っている。計測データは、スマートフォンアプリの「Zepp」アプリで確認できる。歩数や睡眠データなどが大きく表示され、一覧性は高い。もちろん、各項目は並べ替えも可能だ。
また、計測データは「第三者アカウント連携」でGoogle Fitと連携させることも可能だ。本来は「Health Connect」と連携させたいところだが、残念ながらこちらには対応してない。
運動はウォーキング/ランニング/エリプティカル/ローイングについては自動計測に対応しており、一定時間運動を続けるとそれを検出して記録を開始してくれる。また、自動計測を開始した運動は、運動の停止を検知すると画面上にプロンプトを表示し、3分後に計測を終了する。
GPSは非搭載だが、スマートフォンのGPSを利用してコースの記録に対応し、アプリ上から確認が可能だ。
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