東プレの「REALFORCE」シリーズといえば、PFUの「HHKB」シリーズと並ぶ、国産高級キーボードの雄である。筆者は普段から14型ノートPCのキーボードで仕事をしているため、あまり外付けのキーボードにこだわりがある方ではないが、静電容量無接点方式スイッチを採用したREALFORCEシリーズには、その仕組みについては以前から興味を持っていた。
しかし、従来のREALFORCEシリーズは、基本的にテンキー付きのキーボードかテンキーレスしかなかったので、14型ノートPCと組み合わせて使うにはサイズが大きいことが気になっていた。
2024年10月に登場した「REALFORCE RC1」は、REALFORCEシリーズ初の70%キーボードであり、14型ノートPCと組み合わせて使うにもちょうどよいサイズだ。そこで、ちょっと触ってみたいと思っていたところ、長期間にわたって試用する機会を得た。
本製品については、既に詳しいレビュー記事が掲載されているので詳しい仕様などはそちらを見ていただくことにして、本記事では、筆者を含めた家族4人が実際に本製品を使ってみた感想を紹介していきたい。
まずは製品概要を簡単に紹介しよう。REALFORCE RC1シリーズは、フルサイズのキーボードからテンキーと一部のキーを省いた70%キーボードと呼ばれるタイプのキーボードだ。
省略されたPrintScreenなどのキーは、ファンクションキー(Fnキー)との同時押しで代用する。キーの数は82個で、今回試用した製品は日本語配列だが、英語配列のモデルも用意されている(英語配列ではキーの数が78になる)。
また、カラーは先行して発売されたブラックに加え、ホワイトモデルもある。
キーピッチは約19mm、キーストロークは約4mmで、従来のREALFORCEシリーズと同じだ。東プレ独自の静電容量無接点方式スイッチを採用していることが最大の特徴であり、金属接点を利用しないため、チャタリングが生じず、耐久性も非常に高い。
一般的なメカニカルキーとは異なる、独特の“スコスコとしたキータッチ”を実現しており、人気を集めている。筆者は普段、キーストロークが約1.5mmのノートPCを利用しており、最初はRC1のストロークの深さに戸惑ったが、しばらく使っているうちに慣れてきて、逆に快適に感じるようになった。
キーボード本体のサイズは、約295(幅)×130(奥行き)×39(高さ)mmで、重量は約600gと、REALFORCEシリーズで最もコンパクトで軽い。実際にモバイルノートPCと一緒に持ち運んで使ってみたが、楽に持ち運ぶことができた。
REALFORCE RC1は、USBとBluetooth 5.0の接続に対応しており、有線でも無線でも利用できる。キーボード側のコネクターはUSB Type-Cで、付属のUSBケーブルのUSB Type-C側がL字になっており、USBケーブルを左側に引き出すことも、右側に引き出すこともできるので便利だ。
Bluetoothについては、最大4台までのペアリング情報を保存し、ワンタッチで切り替えられることも、複数台の機器で本製品を使い回したいという人にはありがたい。
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