家族4人で東プレ「REALFORCE RC1」のキー荷重45g/30gモデルを使い比べてみた(3/3 ページ)

» 2025年06月24日 12時30分 公開
[石井英男ITmedia]
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高校生の息子:タイピング結果は30gが好成績 ゲームなら45gが好み

 最後は高校生の息子だ。息子は暇さえあればPCでゲームばかりしており、最近はカプコンの「ストリートファイター6」にハマっているが(初出場した「EVO Japan 2025で129位だったのでそれなりの腕前ではある)、「VALORANT」や「オーバーウォッチ2」などのFPS/TPSもよくプレイしている。

 息子が普段、ゲーミングPCで使っているキーボードは、FILCOの「Majestouch 2 Tenkeyless/茶軸」で、スイッチとしてCherry MX 茶軸を採用したテンキーレスのメカニカルキーボードだ。キーピッチは約19mm、キーストロークは約4mmで、アクチュエーションポイントは2mmとなっている。キー荷重は45gとなる。息子の「寿司打」の結果は以下の通りだ。

寿司打の結果(息子)

キー荷重45g 正しく打ったキーの数(回) 平均キータイプ数(回/秒) ミスタイプ数(回)
アクチュエーションポイント0.8mm 319 4.9 20
アクチュエーションポイント1.5mm 308 5 22.7
アクチュエーションポイント2.2mm 295 4.5 24.3
アクチュエーションポイント3.0mm 336 4.9 20

キー荷重30g 正しく打ったキーの数(回) 平均キータイプ数(回/秒) ミスタイプ数(回)
アクチュエーションポイント0.8mm 332 5.2 31.7
アクチュエーションポイント1.5mm 317 5 32
アクチュエーションポイント2.2mm 339 5.2 25.7
アクチュエーションポイント3.0mm 376 5.2 18.7

 結果は娘と対称的で面白い。

 ミスタイプの数は娘と同じく、全体的にキー荷重30gよりも45gの方が少ないが、娘に比べると全体的にミスタイプは多い。これは性格的なものもあるだろう。最も成績が良かったのは、キー荷重30g/アクチュエーションポイント3.0mmのときで、次に成績が良かったのは、キー荷重30g/アクチュエーションポイント2.2mmのときだ。

 娘のスコアが一番よかったのは、キー荷重が45gと重く、アクチュエーションポイントが1.5mmと浅めのときで、息子はキー荷重が30gと軽く、アクチュエーションポイントが3.0mmと深めのときが高かった。要するに、普段ノートPCを使っている娘と、普段からキーストロークが深めのメカニカルキーボードを使っている息子の違いなのであろう。

 息子は「キー荷重30gのキーボードは長時間使用しても手が疲れにくく、長い時間タイピングしていても疲労感が少なくて良かった。キー荷重45gのキーボードは押し間違えが少なく、キーの入力感もあって、こちらはこちらで気に入った。自分は長時間文字を入力するなら30gのキーボード、ゲームをするなら45gのキーボードが合っているなと思った。

 アクチュエーションポイントは、文章をタイピングするときは深めの3.0mmか標準の2.2mm、ゲーム時はキー操作の反応が早くなる1.5mmが適していると感じた。キー入力時の音が静かで、ゲームやタイピングをしているときに音で集中力が削がれることがなく、ボイスチャットなどでもキーの入力音が邪魔にならず、かなり良かった」と述べていた。

 このように、家族でテストしたところ結果は4者4様となった。寿司打のテストも厳密なものではなく、あくまでも参考程度だが、普段ノートPCの薄くてフラットなキーボードを使っている娘はアクチュエーションポイントを浅くした方が好成績で、普段メカニカルキーボードを使っている息子はアクチュエーションポイントを深めにした方が高いスコアというのは納得できる結果である。

 REALFORCE RC1は、コンパクトで使い勝手に優れたキーボードであり、キーボード単体でもアクチュエーションポイントを変更できるなど、機能的にも充実している。価格は3万5860円と高めだが、静電容量無接点方式のスイッチは耐久性も高く、長期間使い続けることができることを考えると、十分リーズナブルといえるだろう。コンパクトで高品質なキーボードを探している人にお勧めしたい。

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