では実際に使ってみよう。接続方式は、USB Type-CもしくはHDMIの2種類だ。USB Type-Cは2基あるが、タッチ操作をサポートするのは中央寄りのポートのみとなっている。前述のようにこれらポートはスタンド内側に配置されているので、本体をノートPCの左右どちらに置いた場合でも、ケーブルが干渉しないのは利点だ。
また同じ理由で、縦置きにした場合もケーブルがボディー上部から突出することなく、後方へとうまく逃がすことができる。無理なく縦置きができるという意味で、縦向きでの利用機会が多いユーザーにはフィットするだろう。
画面はデフォルトではやや赤みが強く感じるが、横方向から見た場合でも暗く感じることもなく、なにより2.5K解像度ということで高精細だ。なお144Hzのリフレッシュレートは接続しただけで利用できるわけではなく、Windowsの「ディスプレイの詳細設定」で切り替える必要があるので注意したい。
さらに本製品はパススルー給電にも対応しており、本製品に接続したPCに電源を供給できる。試しに最大100Wの充電器につないだところ、本製品に接続したノートPCからは60Wの電源だと認識された。付属の充電器は最大出力が30Wとややパワーに乏しいため、ノートPCに安定して電力を供給したければ、より出力の大きい充電器を調達した方がよいだろう。
さらに本製品はタッチ操作およびタッチペンによる入力にも対応する。タッチ操作はWindowsとmacOS、さらにはスマホにも対応しており、反応も良好だ。本製品に限ったことではないが、タッチしているのに別のウィンドウでタッチが認識されてしまう場合は、Windowsのコントロールパネルにある「タブレットPC設定」で、タッチに用いるディスプレイを指定することで正しく動作するようになる。
一方のタッチペンはMPPプロトコルをサポートしており、Windowsでは4096段階の筆圧感知と45度の傾き検知に対応している。連続使用は最大22時間で、充電はUSB Type-Cケーブルで行う。なおデフォルトでは画面に先端を近づけると十字のカーソルが表示されるが、不要な場合はWindowsの「ペンとWindows Ink」にある「カーソルを表示する」のチェックボックスを外せば非表示にできる。
なおタッチペンを用いる場合は、通常の立て方ではなく天地を逆に設置した方が安定して描画できる。本製品のスタンドは90度を超えて開かないようになっており、筆圧によってスタンドが倒れてしまうこともない。使い勝手とギミックがきちんと連動している好例と言える。
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