13.3型の電子ペーパー「BOOX Tab X C/NoteMax」を試す “巨大サイズ”が最大の魅力、2機種の違いは?「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(1/2 ページ)

» 2025年07月10日 15時00分 公開
[石黒直樹ITmedia]

 筆者は以前から電子ペーパー端末を愛用しており、カラー/モノクロ問わずさまざまなサイズの製品を試してきました。これまでに多くのレビューも手掛けています。

→・「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記

 今回は13.3型の「BOOX TabXC」(カラー)と「BOOX NoteMax」(モノクロ)を試用する機会に恵まれました。

 正直、持った瞬間に「デカっ」という印象だったのですが、使い始めると「そうそう、このサイズって書きやすいんだよなー」ということを思い出しました。昔を振り返ってみると、2017年に発売されたソニーのA4サイズ電子ペーパー「DPT-RP1」も、まるで紙に書いているような感覚でメモを取れる点が印象的でした。この大画面の利便性を理解されている方には、今回試用したBOOXの電子ペーパーは非常におすすめです。

photo 13.3型の端末。右(黒)がTabXCで、左(白)がNoteMax。サイズ比較用にiPhone16 Pro Maxと撮影

「TabXC」と「NoteMax」、似ているようで細部は違う

 BOOX TabXCとBOOX NoteMaxは、いずれもAndroidを搭載した13.3型電子ペーパー端末です。

 発売時期は、TabXCが2025年5月、NoteMaxが2025年1月と、カラーのTabXCがニューモデルとなります。

 価格については、TabXCが13万8000円、NoteMaxが12万4800円となっており、両者に大きな差はありません。しかし、いずれも気軽に購入できる価格帯ではないといえるでしょう。

 これらの端末を比較すると、一見すると「カラーの方が優れている」と思われがちですが、実際には甲乙つけがたい点も存在します。

 他のサイズの電子ペーパー端末と同様に、カラーモデルのTabXCは150PPI(Pixels Per Inch)であるのに対し、モノクロモデルのNoteMaxは300PPIと、モノクロの方が表示がより精細で美しいです。また、TabXCの方が画面がやや暗く感じられます。モノクロでよりはっきりとした鮮やかな表示を求めるのであれば、NoteMaxの方が適しているでしょう。

 しかしながら、TabXCにはフロントライトが搭載されており、多少暗く感じても、ライトで明るさを補うことが可能です。一方、NoteMaxにはフロントライトが搭載されていません。

 両モデルともに本体はスリムなデザインです。TabXCは厚さが約5.3mm、NoteMaxに至っては約4.8mmと非常に薄型です。カメラが搭載されていないため、背面は完全にフラットで、机に置いてもぐらつきません。これは個人的に非常にうれしいポイントです。

 使用できるペンの種類も両者で異なります。TabXCは充電式の「BOOX InkSpireスタイラス」に対応しており、4096段階の筆圧感知、傾き検知、そして触感フィードバック機能を備えています。

 一方、NoteMaxはこれまでのBOOX端末で採用されてきた充電不要の「BOOX Pen Plusスタイラス」に対応しています。さらに、消しゴム機能付きの「Pen 2 Pro」も利用可能です。

photo 写真の通り、黒いペンがInkSpire、白いペンがPen Plusです。個人的には、充電不要なPen Plusの方がやはり手軽だと感じます。もちろん、InkSpireも本体にマグネットで接着すれば充電できるため、実際に困る場面は少ないでしょう

 どちらのモデルもmicroSDメモリーカードスロットがない点には注意が必要です。内蔵ストレージは両モデルともに128GBです。

 比較対象として、13インチiPad Proを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は物理的なサイズは13インチiPad Proの方が小さいです。

 重さについても、TabXCが約625g、NoteMaxが約615gと、ずっしりとした重さを感じます。これは、最新の13インチiPad Pro(M4)のWi-Fiモデルが579gであることを考えると、iPad Proの方が軽量です。同機の厚さも約5.1mmと遜色なく、あらためてiPadの完成度の高さを感じさせられます。

 従って電子ペーパー端末の方が常に小さくて軽いというわけではない点には留意する必要があるでしょう。

photo 少し古いですが、13インチiPad Pro(2018)と重ねた状態。BOOXは縁がある分、iPad Proの方がスリムです
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  4. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  7. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  8. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  9. カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」第5弾のラインアップを決める“ユーザー選挙”投票受付を開始 (2026年06月10日)
  10. サンワ、ノートPCやタブレット背面を冷やせるペルチェ冷却クーラー (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー