Microsoftが2024年10月1日(米国太平洋時間、以下同)から順次配信している最新のOSアップデート「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」。次期バージョンの足音も聞こえてきたところだが、いまだに軽微な不具合が報告されることもある。
この記事では、Windows 11 2024 Updateにおいて2025年7月17日時点における既知の問題の情報をまとめる(一部は過去のバージョンにも影響する)。なお、2025年7月3日時点の情報については別の記事で紹介している。
Windows標準の繁体中国語IME「Microsoft Changjie」を使っている環境に2025年7月のセキュリティ更新プログラムを導入すると、以下の問題が発生することがある。
これらの問題は、以下のWindowsで確認されている。
Microsoftで現在、本事象に対する対応を進めている。それまでの間は、以下の手順で旧バージョンのMicrosoft Changjieを使うことで問題を回避可能だ。
「Azure 仮想マシン(Azure Viertual Machines)」上で稼働している本バージョン、または「Windows Server 2025」に2025年7月のセキュリティ更新(KB5062553)を適用すると起動に失敗することがある事象が報告された。
この事象は、当該の仮想マシン(VM)において「トラステッド起動」が無効で、かつ当該OSにおいて「VBS(仮想化ベースのセキュリティ)」をレジストリーキーで有効にしている場合に発生する。以下のポイントを全てを満たしている場合は、条件に当てはまる。
本件は、当該のVMにおいてトラステッド起動を有効化すれば回避できる。また、Microsoftでは本件への対処として7月13日から不定期更新(KB5064489)の配信を開始した。本事象が発生する可能性のある環境では、KB5062553の代わりにKB5064489を適用するとトラステッド起動を無効にした状態でも事象を回避可能だ。
本件の回避策として、Microsoftは不定期更新「KB5064489」の配信を開始したが、MicrosoftではAzure 仮想マシンでWindows 11を稼働する場合はトラステッド起動を求めているので、よほどの事情がない限りAzure 仮想マシンのトラステッド起動を有効化することを推奨する
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