SWITCHBOTから、多機能スマートリモコンの新モデル「SwitchBot ハブ3」が登場した。本体のタッチパネルで赤外線家電を操作できる独自機構がさらに進化し、物理ボタンやダイヤルも追加されるなど、コントローラーとしての機能が大幅に強化されている。
今回は前/後編の前編として、筆者が購入した実機をもとに、外観回りの特徴をチェックした後にセットアップ、さらに赤外線デバイスの追加までのプロセスを紹介する。
まずは外観から見ていこう。ボディーは従来モデル「SwitchBot ハブ2」よりも厚みが増しており、スマートリモコンという分類で見た場合は、かなりの大きさになる。
従来モデルにもみられたタッチ式のカスタムボタンも残しつつ、中央には4つの物理ボタンに取り囲まれる形で巨大なジョグダイヤルを搭載しており、その存在感は抜群だ。
ボディーカラーもこれまでのホワイト系から一転し、ブラックを採用している。卓上やベッドサイドへの設置を意識したカラーだと考えられるが、本製品は液晶画面のサイズが小さく、ブラックにすることでそれらを目立たなくし、一体感を出すという意図もあるのかもしれない。
いずれにせよ、ホワイトをカラーバリエーションとして残すこともせずブラックに舵を切ったのは、大胆なコンセプト変更という他はない。それなりに裏付けがあってのことなのだろう。
設置には付属の専用台座を用いる。従来モデルは、本体背面に折りたたまれているスタンドを開いて立てる構造で、ケーブルの反発力に負けて容易に引きずられる問題があったが、本製品の専用台座は角度が固定式で強度も高く、タッチや物理ボタンでの操作でも押し負けることがない。
ただし、ケーブルの反発力は相変わらず強く、少しひねると本体が浮いてしまう問題は依然としてある。フラットケーブルなため、ひねりが伝わりやすいのも要因だろう。
他にも、専用台座にネジ止めされているスタンドを用いて、壁面への取り付けもサポートする。壁掛けは両面テープしか選択肢がなかった前モデルと違ってネジ止めにも対応するなど、細かな進化が見られる。
ちなみに本体ははめ込み式で、指をかけて引っ張れば取り外せるが、構造を知らないとかなり戸惑う。実機を購入したら、実際に設置するよりも前に着脱の仕方を試しておくことをお勧めする。
給電は本体のUSB Type-Cポートを用いて、専用のUSBケーブルで行う。この専用USBケーブルには従来モデルと同様、中間に温湿度センサーが付属している。温度センサーをボディーに内蔵すると本体の熱によって室温が正確に測定できない場合があるので、ボディーの外に出すという設計は合理的だ。
USBケーブルを接続すると、その時点で本体上部の液晶画面には、温度と湿度がそれぞれ表示される。これは本体のケーブルにある温度センサーから取得したもので、スマートフォンアプリと連携しない段階でも、これだけは問題なく動作する。また従来モデルと同様、外部の温度センサーの値を読み込んで表示する機能も備える。
以上のように、設置性は従来よりもはるかに向上しているが、一方でボディーとケーブルがブラックなのに添付のUSBアダプターはホワイトと、ちぐはぐな部分も見られる。初期ロットゆえの組み合わせかもしれないが、明らかに不自然なため、追って改善されることを期待したい。
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