NECの法人向けPC事業が移管されてから、初めての法人向け新製品が、今回発表されたVersaPro Ultra Lite VYとなる。
飯田氏は「法人のお客さまにお話を伺うと、バッテリーが持たないために外出先に充電できる場所を探したり、バッテリーがなくならないか注意しながら使ったりするのがストレスだということと、充電器やモバイルバッテリーなどを持ち歩くと重くてかさばるという2点が悩みであることが分かった」という。
その上で「そこでビジネスを止めてはならないユーザーのために『止まらないあなたに、止まらないPCを』をテーマに据えて、1kg未満の法人向けノートPCとして世界最長のバッテリー駆動時間を実現するVersaPro Ultra Lite VYを開発した」と語った。
NECPCの森部浩至氏(商品企画本部 本部長)は「これまでのNECブランドのPCは、一般消費者向けなら『攻めの商品』が多く、法人向けなら『守りの商品作り』という印象をお持ちだったと思う」とした上で、「2つの事業が合流したこれからは、(法人向けPCを含めて)攻めの商品作りに転換していきたい」と語り、今後は法人向けPCにおいても“とがった”製品を投入していく意気込みを示した。
ただし、この宣言は今までの流れをくむ法人向けPCをなくすという意味ではなく、従来モデルのバージョンアップをもしっかりと継続しつつ、「高性能」「長時間バッテリー駆動」といった先進的な製品も投入していくという意味だ。
VersaPro Ultra Lite VYについて、森部氏は「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.3.0)のアイドルテストで約40.2時間と、他社の1kg切り製品(ノートPC)を上回る長時間バッテリー駆動を実現した」と紹介する。先述の通り、NECPCの自社調べとはなるが、本製品は重量1kg未満の法人向けWindows 11搭載ノートPCで世界最長のバッテリー駆動時間を実現している。
本製品では、内蔵バッテリーをユーザー自身交換が可能な部品「CRU(Customer Replaceable Unit)」と位置付け、ユーザーが簡単に交換できるようにしている。ただし、バッテリーそのものは本体の内部に格納する構造とすることで「交換しやすさ」と「本体のスリムさ」を両立している。
バッテリーは裏ぶたに付いている2本のネジと(ふたから外れない構造)、バッテリーパックを本体に止めている2本のネジを緩めると着脱できる(裏ぶたのネジはふたから離脱しない構造となっている)。バッテリーはオプション品としても購入可能で、本体と同じ流通経路で、型番を指定して注文可能だ。
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