米OpenAIは8月7日(現地時間)、GPTシリーズの新AIモデル「GPT-5」をリリースした。ChatGPTシリーズの全ユーザーが利用可能(EnterpriseおよびEduプランは後日)となっており、ChatGPTのデフォルトモデルとなる。Plusユーザーはより多くの利用枠を、Proユーザーはさらに包括的かつ正確な回答を行える拡張推論を持つGPT-5 Proにアクセス可能だ。
これまでのGPTシリーズでは、行いたいことに応じて利用するモデルをユーザーが選んでいたが、GPT-5では高速応答用モデルと複雑問題用モデルを内蔵し、質問の内容ごとに最適なモデルへ自動切り替えするリアルタイムルーター機能を搭載するため、本モデルのみでさまざまな質問への回答をカバーできる。
事実ではない内容をもっともらしく生成してしまう「ハルシネーション」は、GPT-4oと比べ約20%、思考モードではOpenAI 03と比べ約70%低減している。
思考モードでは、実行不可能なタスクや十分な情報がない場合、その旨をユーザーに率直に伝えることで、“欺瞞率”も低減している。
テキスト以外のチャートやプレゼンテーションの写真といった画像や動画の質問に対する回答や要約など、マルチモーダル推論性能もアップしている。
回答の文体では、GPT-4oで18%あった軽度の迎合的回答を8%未満に、14.5%あった過度の迎合的回答を6%未満に抑制し、絵文字の使用も減らした。これにより「博士号レベルの知性を備えた親しい友人と会話している」ような体験をもたらすようにした。
その他、カスタマイズ性、文章作成/コーディング/ヘルスケアに関する質問への回答でのパフォーマンス、処理スピードが向上している。
なお、利用枠に制限のある無料ユーザーやPlusユーザーは、利用上限に達した場合、各モデルのmini版を利用可能だ。
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