米Microsoftは8月7日(現地時間)、Copilotを始めとする一般ユーザー、開発者、エンタープライズ向けの幅広い製品群に、米OpenAIが同日に公開した「GPT-5」を統合すると発表した。
対象は「Microsoft 365 Copilot」や「GitHub Copilot」などで、同日から順次提供を始める。これによりプラットフォーム全体の推論能力やコーディング性能が強化されるという。
GPT-5はOpenAIが「市場で最も賢く、最速で、最も役立つ」とアピールする最新のAIモデルだ。一般/法人ユーザー向けのMicrosoft 365 CopilotやMicrosoft CopilotにGPT-5が自動的に適用されることで、より複雑な質問への推論や、長い会話の中での文脈理解が向上するという。
開発者向けには、GitHub Copilotの全ての有料プランや「Visual Studio Code」にGPT-5を導入する。より長く複雑なコーディングタスクを完了できる能力を持つとしている。また、クラウドプラットフォーム「Azure AI Foundry」でも同日から開発者がGPT-5モデル群にアクセス可能になった。
Microsoftによれば、同社のAIレッドチームがGPT-5の推論モデルを事前に検証した結果、マルウェア生成や詐欺の自動化といった悪用に対して、過去のOpenAIモデルの中で最も強力な安全性を示したことを確認したという。
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