見た目がほぼ変わらない「Pixel 10」シリーズは実際何が変わった? 試して分かった「Pixel 10 Pro XL」の真実:ある日のペン・ボード・ガジェット(3/5 ページ)

» 2025年08月28日 12時00分 公開
[refeia,ITmedia]

100倍ズームが追加されたトリプルカメラ

 さて、カメラも少し見ておきましょう。

 基本的にはPixel 9 Proシリーズと同じく、よく写る約4800〜5000万画素の超広角/広角/望遠カメラや、「一緒に写る」「ベストテイク」などのAI機能が引き続き使えます。今回のProとPro XLは、100倍ズームまで綺麗に撮れるという「超解像ズームPro」が目玉機能になっています。

 実際に使ってみると、確かに5倍の望遠レンズをさらに20倍のデジタルズームにしているとは信じられないほどシャキシャキの画像になります。下の画像は超解像ズームProの処理済みと元画像を並べて掲載しています。

Google 10 Pro XL スマートフォン 新型 Tensor G5 セキュリティ 無印 カメラ Pixel 10 Pro XL/100倍ズームで超解像ズームの有無。20倍のデジタルズームということは、センサー面積も画素数も元の400分の1しか使うことができません

 好ましいと思う人もいるでしょうし、もうちょっとどうにか……と思う人もいそうですね。また、常にうまくいくわけでもなく、若干怖い感じに仕上がることもあり、被写体によって得意不得意もあります。万能というわけでもなさそうです。

Google 10 Pro XL スマートフォン 新型 Tensor G5 セキュリティ 無印 カメラ こちらはPixel 10 Pro XL/100倍ズームの写真です

 超解像ズームProは30倍を越えると自動で動作して、コンテンツ認証情報に「AIツールで編集」が付与されました。ズームが向上したというよりは、カメラと生成AI機能が統合されたと理解するのがよいでしょう。

Google 10 Pro XL スマートフォン 新型 Tensor G5 セキュリティ 無印 カメラ 「C2PA」という、コンテンツの出所と真正性を追跡する仕組みが使われています

 とはいえ実際のところ、このタグが付かない30倍未満で撮影しても、以前からの超解像処理による「宇宙人文字」みたいな問題は起こります。このあたりをどう扱ったらいいか、境目が難しい問題な気がしますね。

初心者にやさしい、撮影や編集をサポートするAI機能

 Pixel 10シリーズには、撮影や編集をAIが支援する機能も追加されています。「カメラコーチ」では、撮ろうとしているものを一旦端末に見せ、撮り方などのアドバイスを受けることができます。

Google 10 Pro XL スマートフォン 新型 Tensor G5 セキュリティ 無印 カメラ カメラアプリの操作、被写体の置き直しやカメラの位置など、さまざまなアドバイスがステップバイステップで表示されます

 また、試用中の端末にはまだ展開されていない機能で試せなかったものの、照明の当たり方や構図なども含めたさまざまな編集を、自然言語で指示できるようになります

Pixel 10は9aに望遠を足したようなスペックに

 Pixel 9の背面カメラには望遠がないデュアルカメラでしたが、Pixel 10は望遠を手に入れ、トリプルカメラになりました。とはいえトレードオフもあり、広角カメラと超広角カメラが「Pixel 9a」に近い、廉価モデルのスペックになりました。

 Pixel 9と10を並べた写真では、左端のメインカメラ(広角)が小さくなっているのは外観からも簡単に伺えます。

Google 10 Pro XL スマートフォン 新型 Tensor G5 セキュリティ 無印 カメラ 公式Webサイトより。明るさは筆者が調整

 つまり、Pixel 9無印はProモデルに近い「良い広角カメラ」と「良い超広角カメラ」を搭載していたのに対して、Pixel 10無印では、「ほどほどの広角カメラ」「ほどほどの超広角カメラ」「ほどほどの望遠カメラ」(超解像ズームも20倍まで)、という構成になったわけですね。

 手元で確認できたわけではないですが、ほどほどといってもそこはPixel、多くの場面でシャキッとした画を出してくれるのは心配しなくてよいと思います。

 オタク的には、小さいセンサーは暗所でどうのとか、ボケが小さくてはエモく撮れないとか、いろいろ言いたくなるのも分かりますし、同意もできます。ですが、大きくないメインカメラは書類や料理などのお手元写真をボケすぎず撮りやすいというメリットもあります。日常用途としてはむしろ、積極的に選んでもよいぐらいだと思います。

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