Googleは8月14日、折りたたみスマートフォンの新モデル「Pixel 9 Pro Fold」を発表、9月4日から販売を開始した。価格は25万7500円(256GBモデル)からと高価だが、執筆時点ではGoogle ストアで既に一部モデルが在庫切れとなっていた。
Pixel 9 Pro Foldは、Pixel Foldに続く、Googleの第2世代折りたたみスマートフォンとなる。日本国内での折りたたみスマートフォンの歴史は、2019年にGalaxy Foldが発売されてから既に5年が経過している。5年と言えば、初代iPhone(2007年)がiPhone 5(2012年)に進化した時間だ。
実際、折りたたみスマートフォンにも薄型化や折りたたみ構造の改良など、さまざまなイノベーションが起きているのだが、残念ながらその認知度はまだ低い。ガジェット好きにとっては注目の的である折りたたみスマートフォンでも、実物を見たことがない、触ったことがないという人も多いかもしれない。
そこでこの記事では、Pixel 9 Pro Foldを紹介しつつ、折りたたみスマートフォンのメリットとデメリットについて触れていこう。
純正ケース「Pixel 9 Pro Fold ケース」(左)と、Pixel 9 Pro Foldのパッケージ。どちらも非常にコンパクトだ。純正ケースは写真のObsidianに加え、PorcelainとAloeがある。いずれも7920円だPixel 9 Pro Foldは、表側に6.3型(1080×2424ピクセル)のカバーディスプレイを搭載している。本体を開くと、内側に8型(2076×2152ピクセル)のインナーディスプレイが現れる。
8型というと片手で持てる小型タブレットをイメージするかもしれないが、Pixel 9 Pro Foldはアスペクト比が1:1.03でほぼ正方形と縦が短い分、実際に手に取るとイメージよりも小さく感じるかもしれない。
折りたたみスマートフォンでは閉じた状態での厚みが気になる点だが、Googleが「これまでで最も薄い折りたたみ式スマートフォン」とうたうだけあり、閉じた状態でも約10.5mmとなっている。これは同社の新型スマホ「Pixel 9 Pro XL」や「Pixel 9 Pro」の約8.5mmから、わずかに厚い程度で済んでいる
初期の折りたたみスマートフォンは閉じた際に隙間ができていたが、Pixel 9 Pro Foldは閉じた状態では隙間もない。この隙間のない構造は、折りたたみスマートフォンのイノベーションとして最も大きな部分だ。
6.3型のカバーディスプレイを使って小さめのスマートフォンとして利用できる。ただし、薄いスマートフォンを2台重ねて持っているのと変わらないので、重さは約257g(Pixel 9 Pro XLは約221g/Pixel 9は約198g)とサイズの割には重くなっている。小型スマートフォンのつもりで手にすると、少し重く感じるかもしれない。
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