「Dell 14」「Dell 16」にAMDモデル登場 メインストリームノートPCにRyzen 200/Ryzen AI 300シリーズ搭載で8万4800円から

» 2025年08月29日 16時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 デル・テクノロジーズは8月29日、14型ノートPC「Dell 14」と16型ノートPC「Dell 16」のAMD製APU(GPU統合型CPU)搭載最新モデルを発表し、同日発売した。同日時点における最小構成の直販価格は以下の通りだ。

  • Dell 14(DC14255):8万4800円(プラスチック)/13万9000円(アルミニウム)
  • Dell 16(DC16255/プラスチック):10万4800円
  • Dell 16(DC16256/アルミニウム):18万4000円
Dell 14/Dell 16 Dell 14/Dell 16のAMDモデルが登場
登壇者 8月29日に行われた発表会に登壇したデル・テクノロジーズの松原大氏(左:ジャパンコンシューマー&リテール アソートメントプランナー兼コンサルタント)と、日本AMDの関路子副社長(右)

新モデルの概要

 今回登場する新モデルは、従来「Inspiron 5000シリーズ」として販売されてきたメインストリームノートPCの後継製品となる。APUは「Ryzen 200シリーズ(Ryzen 8040シリーズの再設計品)」または「Ryzen AI 300シリーズ」から選択可能で、Ryzen AI 300シリーズを搭載する構成は「Copilot+ PC」に準拠する。

 ボディーはプラスチック製とアルミニウム製が用意されており、カラーはカーボンブラック(プラスチックのみ)、プラチナシルバー、ミッドナイトブルー(アルミニウムのみ)の3色から選択可能だ。

Dell 14(DC14255)

 Dell 14(DC14255)では、以下のAPUを選択できる。

  • プラスチックまたはアルミニウム
    • Ryzen 5 220(6コア12スレッド/最大4.9GHz、NPUなし)
    • Ryzen 7 250(8コア16スレッド/最大5.1GHz、NPUあり)
  • アルミニウムのみ
    • Ryzen AI 5 330(4コア8スレッド/最大4.5GHz)
    • Ryzen AI 7 350(8コア16スレッド/最大5GHz)
3台 Dell 14(DC14255)の実機。左からプラチナシルバー(プラスチック)、プラチナシルバー(アルミニウム/Ryzen AI 7 350)、ミッドナイトブルー
概要 Dell 14(DC14255)の概要

 メモリスロットはDDR5-5600規格のSO-DIMM×2で、16GBまたは32GBのモジュールを1枚搭載している。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、容量は512GBまたは1TBから選択可能だ。OSはWindows 11 Home/Proをプリインストールする。

 ディスプレイは1920×1200ピクセル解像度の14型液晶(非光沢/最大300ニト)を搭載する。Webカメラと内蔵マイクの構成はボディーによって以下の通り異なる。

  • プラスチック:720p(1280×720ピクセル)カメラ+シングルマイク
  • アルミニウム:1080p(1920×1080ピクセル)カメラ+プライバシーシャッター+デュアルカメラ

 生体認証はオプションで、電源ボタンと一体となった指紋センサーを搭載可能だ。キーボードは日本語配列で、アルミニウムボディー構成はLEDバックライトも備えている。

日本語 日本向けモデルは日本語キーボードのみ選択できる。写真のアルミニウム構成の場合は、キーボードにLEDバックライトが付いている

 ポート類はHDMI出力端子、USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps) Type-C端子、USB 3.2 Gen 1(USB 5Gbps) Standard-A端子×2、SDメモリーカードリーダー、イヤフォン/マイク端子を備えている。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力も可能だ。ワイヤレス通信はWi-Fi 6(プラスチック構成)またはWi-Fi 6E(アルミニウム構成)とBluetooth 5.3に対応する。

 バッテリー容量(定格値)は41Wh(プラスチックのみ)または54Whから選択できる。本体サイズと最軽量構成の重量は以下の通りだ。

  • プラスチック:約314(幅)×226.15(奥行き)×16.9〜19.9(厚さ)mm/約1.54kg
  • アルミニウム:約314(幅)×226.15(奥行き)×15.86〜18.9(厚さ)mm/約1.56kg
左側面のポート類 左側面のポート類。USB Type-C端子が1基しかないこともあってか、専用の電源端子も備えている(付属のACアダプターで利用可能)
右側面のポート類 右側面のポート類。フルサイズのSDメモリーカードスロットを備えているので、カメラからの写真/動画の取り込みもしやすい

Dell 16(DC16255/DC16256)

 Dell 16のAMDモデルはプラスチックボディー構成が「DC16255」、アルミニウムボディー構成が「DC16256」と、型番が別となっている。日本向けの場合、APUはDC16255がRyzen 200シリーズ、DC16256がRyzen AI 300シリーズとなる。

Dell 16たち 左からDell 16(DC16255のカーボンブラック)、Dell 16(DC16256のミッドナイトブルー)の実機。発表会場にはUS(米国英語)キーボード構成しか用意されてないなかったが、日本では日本語キーボード構成のみが販売される
概要 Dell 16(DC16255/DC16256)の概要

 モデルごとに選べるAPUは以下の通りだ。

  • DC16255(プラスチック)
    • Ryzen 5 220(6コア12スレッド/最大4.9GHz、NPUなし)
    • Ryzen 7 250(8コア16スレッド/最大5.1GHz、NPUあり)
  • DC16256(アルミニウム)
    • Ryzen AI 7 350(8コア16スレッド/最大5GHz)

 メモリスロットはDDR5-5600規格のSO-DIMM×2で、DC16255は16GB、DC16256は32GBのモジュールを1枚搭載している。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、容量は512GBまたは1TB(DC16256のみ)となる。OSはWindows 11 Home/Proをプリインストールする。

 ディスプレイは1920×1200ピクセル解像度の16型液晶(非光沢/最大300ニト)を搭載する。Webカメラと内蔵マイクの構成はモデルによって以下の通り異なる。

  • DC16255:720p(1280×720ピクセル)カメラ+シングルマイク
  • DC16256:1080p(1920×1080ピクセル)カメラ+プライバシーシャッター+デュアルカメラ

 生体認証はオプションで、電源ボタンと一体となった指紋センサーを搭載可能だ。キーボードは日本語配列で、DC16256はLEDバックライトも備えている。

キーボード キーボードは、テンキーの有無を除くとDell 14(DC14255)とおおむね同様だ。アルミニウムボディーのDC16256にはLEDバックライトも装備されている

 ポート類はHDMI出力端子、USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps) Type-C端子、USB 3.2 Gen 1(USB 5Gbps) Standard-A端子×2、SDメモリーカードリーダー(DC16256のみ)、イヤフォン/マイク端子を備えている。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力も可能だ。ワイヤレス通信はWi-Fi 6またはWi-Fi 6E(DC16256の一部構成)とBluetooth 5.3に対応する。

 バッテリー容量(定格値)はDC16255が41Wh、DC16256が64Whから選択できる。本体サイズと最軽量構成の重量は以下の通りだ。

  • DC16255:約357.3(幅)×250.6(奥行き)×16.74〜19.9(厚さ)mm/約1.98kg
  • DC16256:約356.76(幅)×249.52(奥行き)×16.18〜19.05(厚さ)mm/約1.98kg
左側面 左側面は2モデル共に共通で、DC14255と同じく専用の電源入力端子を備えている(付属のACアダプターで利用可能)
右側面 DC16255の右側面。SDメモリーカードスロットが省かれている
右側面 DC16256の右側面。SDメモリーカードスロットが配置されている

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