デル・テクノロジーズは7月28日、高性能ノートPC/モバイルワークステーション「Dell Pro Max」シリーズの新モデルを発表した。同日から順次販売を開始する。
7月28日に開催された発表会の登壇者。左から日本マイクロソフトの朝比奈洋輔氏(デバイスパートナーセールス事業本部 パートナーデベロップメントマネージャー)、デル・テクノロジーズの湊真吾氏(マーケティング統括本部 クライアント製品ブランドマーケティング コンサルタント)、同社の徳山由香利氏(マーケティング統括本部 クライアント製品ブランドマーケティング シニア・アドバイザー)、エヌビディアの田中秀明氏(エンタープライズマーケティング シニアマネージャー)Dell Pro Maxシリーズは、1月に発表されたPC製品のリブランドに基づく、新しいハイスペックPC/ワークステーションPCのブランドだ。今までの「Precision」ブランドの後継に当たり、3月には第1弾製品としてデスクトップおよびノートPCのベースモデルが登場している。
今回の新製品は、ノートブックタイプのベースモデルにおける追加ラインアップの他、「Plus(拡張性重視モデル)」と「Premium(モバイル性を重視したプレミアムモデル)」が登場する。
今回の新製品投入によって、モバイルワークステーションについては全モデルが新ブランドに移行することになる。なお、デスクトップワークステーションのPlus相当のモデルについては、引き続きPrecisionブランドの製品を継続しているDell Pro Max 14のAMDモデルを除き、今回の新モデルではカスタマイズ(CTO)オプションとしてNVIDIAの最新モバイル向けプロフェッショナルGPU「NVIDIA RTX PRO Blackwellシリーズ」を搭載できる。搭載できるGPUは、モデルや構成によって変動する。
その名の通り、NVIDIA RTX PRO Blackwellシリーズは「Blackwellアーキテクチャ」に基づくGPUだ。同一アーキテクチャの「GeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズ」と同様にマルチフレーム生成の強化とAIベースの「ニューラルシェーダー」の導入が行われている。
プロフェッショナル向けということもあり、NVIDIA RTX PRO Blackwellシリーズは主要なISV(独立ソフトウェアベンダー)によるアプリの動作認証を取得している。ミッションクリティカルな用途に使われがちな上位モデルについては、ECC(エラー確認/訂正)機能付きグラフィックスメモリも備える。
一方で「CPUにパフォーマンスは必要だが、外部GPUは必要ない(CPU内蔵GPUで十分だ)」というニーズも存在するため、外部GPUレスモデルも引き続き提供される。
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